絵理沙と初めての…
彼の病気が治って眠りから覚めるのを待ち望んでいた絵理沙は、病院で妊婦の木根淵善の妻と出会い、辛い境遇を励まし合っていた。
医学にも打ち込み、恙なく日常を過ごしていた年の暮れ、何かと言い寄ってくる前田先輩に口説かれている最中、先輩がいきなり血を吐き散らした。
それがMKウイルスの仕業であり、先輩はあっけなくこの世を去った。
歴史上最大の脅威で世界中に感染が広がったウイルスは世界の人口を半減させていった。
絵理沙はMkウイルス研究所に就職して、変わらず医学の発展に邁進していたが、父も亡くなり、怜人も目覚めぬ中での生活は壊れそうなほどのストレスも孕んでいた。

やがて関わり合いのない新政府の人間に連れていかれ、怜人がウイルスの抵抗力を持っていると教えられた。
そこで人類を救うため、彼と子作りして欲しいと頼まれ、絵理沙はあくまで彼の意思を尊重する方向で快諾したのだった。
そして健康診断を受け、自分が子供を産めない身体だと知らされたという。

辛い事実を打ち明け、涙に暮れる絵理沙を抱きしめた彼は長く待ってくれたことに感謝し、愛を告白した。
すると絵理沙は、5年どころじゃない長い想いを打ち明け返したのだった。
だから二人は、メイティングにはならない愛し合うだけのセック〇をして、お互いの初めてを捧げ合ったのだった。

外は、眩いオーロラが揺らめていた。
翌朝、絵理沙が過労で急激に体調を崩してしまった。
そのタイミングでワクチン開発準備が整い、彼は後ろ髪引かれる思いで絵理沙を残し、ロスアニアに戻ることにした。
しかし絵理沙には、まだ彼に伝えていない重大な事実が残されていた。

一方日本支部では、クロエがここぞとばかりに鬼原を責め立て、ストレスを発散していた。
なぜなら周防美来は橘絵理沙のクローンで、彼の子種を宿すだけに作られた存在であり、急激な成長促進で大人の身体にされたことにより、定期的にメディカルマシーンを使用しなければ生きられない状態だったのだから。

もちろん絵理沙も、美来がグングン育っていく過程まで知っていた。
食事の大量摂取、怜人映像の鑑賞、素敵な男性だと刷り込み、メディカルマシーン、脳に直接叩き込まれる知識…
そんな非人道的な日々を過ごしていても、美来の心は綺麗に保たれ、彼への愛を膨らませ、オリジナルを上回るダイナマイトボディ美人に育ったのだった。

そしてロスアニア研究所に戻ってきた彼はガールズのエールを受け、いよいよワクチン開発の実験体になった。
誰もが希望を大きく胸に抱いていたが、彼もあえなくMKウイルスに身体を蝕まれ始め、死の運命に乗ってしまう。
その頃の美来は、生きるために日本支部から離れられず、彼への想いだけを乙女チックに募らせていた。
そんな美来が大好きな麗亜は、担当官選抜期間に共に学んだ思い出を振り返りながら、美来の幸せが何かを考えた。

だから、彼に会うために命を懸けられるか問うたのだった。



































