26話
美しく、仕事もバリバリ、初彼氏に暴力を振るわれて殴られる痛みを知った菜月。
そして暴力を忌避するようになった彼女が五十嵐を殴りまくって荒ぶり、口汚く罵って相手を虐げている。
まさかの本性に戸惑う五十嵐は何度も殴られ、言葉で制しようとしても菜月は聞く耳を持たない。

マウントポジションを取られているからか、さすがに女性は殴れないと思っているのか、されるがまま躊躇なく拳で顔面が腫れ上がっていく。
それでも菜月は首にまで手をかけて豚扱いし続け、本気で力を込めていく。
これはSMプレイの域を遥かに超え、ヤバいと思った五十嵐は優奈に助けを求めた。
呆然と眺めていた優奈はハッとしてすぐに菜月を止めに入るが、彼女は興奮しきっている。

しかし優奈はもっと強く冷静に、今していることは嫌いと言っていた暴力そのものだと諭した。
すると菜月も落ち着きを取り戻し、まるでもう一人の人格が鳴りを潜めたように青ざめ、またやってしまったのかと後悔の言葉を漏らした。
傷害事件レベルの暴力セック〇。
優奈は菜月こそが、瑠華が言っていた暴行犯だと確信した。

楽しくモニターしていた運営の少年は、ついに菜月の正体がバレたことも訳知り顔でニヤつき、決して嘘は言っていなかったんだと独り言ちる。
確かに菜月は初彼氏に豚扱いされて散々一方的な暴力SMプレイを強いられ、調教に次ぐ調教で次第にドMを開花させ、快楽に浸るようになっていった。
しかし年下のゲス男に主導権を握られっ放しでは仕事にも支障が出ると感じた菜月は、きっぱり決別するためにある行動に打って出た。
やられたらやり返す。
ドS野郎を痛めつけてやれば向こうから別れを切り出してくるだろうという計算のもと、今度は種豚扱いでムチを振るいまくってやったのだ。
結果、姿を消した彼とは自然消滅で別れられたのだが、代わりに菜月は女王様になる快感に目覚めてしまったのだった。

そして菜月が暴行犯という前科を背負うことになったのは、二人目の彼氏の時だった。
次の彼氏は至ってノーマルで常識のあるタイプで、愛情こそそれなりだったがまともな恋愛をするために選んだ相手だった。
しかしいざセック〇をすることになると、菜月は我を忘れて彼をボコ殴りにしてしまい、変態暴力女の烙印を捺されたのだった。

暴力を振るえば振るうほど愛液を分泌させるド変態。
自首という形で自ら罪を明るみにした菜月は、彼が心の広い人間だったおかげで服役するようなことはなかったが、会社とまともな恋愛ができる自分を失ったのだった。
そうして暴力、もとい暴力を振るう自分が大嫌いになった菜月。

しかし優奈はその暴力性は本性じゃなく、根底は善良な人間だと言い返した。
暴力を振るうのは確かに恐ろしいが、付き合った人数が二人と言ったのが真実なら、自分の暴力性を自覚して以降、誰も傷つけないように付き合わなかったということ。
そんな自分の快楽を優先しない気持ちは優しさなんだと励まし、思わぬ優しさに触れた菜月は謝罪と感動の涙に溺れた。

雨降って地固まったのか、落ち着いた菜月はなぜ自分を疑ったのかその理由を訊ねた。
優奈は遠慮なくそれを明かそうとしたが、いつの間にか五十嵐まで号泣していて、次は彼が落ち着くのを待たなければならなくなった。
感想
タマロワ24話25話26話でした。
同じく菜月が怪しいと睨みましたが、この憤慨の様子だと本当に凶悪犯ではなさそうかと思いきや、逆にドS暴力女の可能性が急浮上してそのままの結果でしたね。
この感じ、五十嵐はかなり情に篤くて涙もろいタイプか。
https://www.kuroneko0920.com/archives/73829



































