151話
発火率100%に至ったカチュアは折れて飛び出した骨を突き刺し、裏切り者の木場を返り討ちにした。
ジャーナリストに組み付かれて瞬間が見えなかった友坂は、カチュアが腕を縛って止血しているのを見て、全身性感帯でハイな状態とはいえ、見るに耐えない痛々しい攻撃手段に寒気がした。

そうして自分が作り上げたメデューサが死闘を繰り広げているのを、温かい飲み物を流し込みながらモニターしていた女医は、新しい助手がメデューサとダーキニーとの違いを質問してきたので、いい着眼点に気分を良くした。
ダーキニーとは元人格を洗脳により消した上で、殺人鬼の人格プログラムを刷り込むものであり、殺人鬼そのものになると言える。
片やメデューサは、ミラーニューロンを利用して殺人鬼を追体験させるものであり、発火率100%は殺人鬼を被検体本人が取り込んだ融合だという。

しつこく組み付いてくるジャーナリストを殴り倒して、いずれ殺すつもりだった木場を殺された恨みをぶつけて蹴りをぶちこむ友坂の背後から襲いかかったカチュア。
そうして背中を無防備に見せるのもお得意の演技であり、ひらりと不意打ちを躱した友坂は回し蹴りをぶち込んだ。

しっかり体術も会得している友坂の身体を使いこなしているテッド・バンディの一撃で隣の部屋までぶっ飛ばされたカチュアの背後には、二つの首がホルマリン漬けにされていた。
死して尚、おもちゃにされている二つの首は元メデューサで、二人組の殺人鬼を宿された報われない女性たちだった。
もちろん友坂が身勝手な正義で殺した結果の戦利品。

そのコレクションにカチュアも加えてやるとイキって煽る友坂。
しかし、すっかり雰囲気と態度が一変しているカチュアは何も答えずに二ヤリと笑うだけ。
それだけで友坂は鳥肌が立ち、刺激してはいけない猛獣と対峙している感覚に陥った。
乾いた笑いを上げながら真っすぐに立ち向かうチカチーロと混ざったカチュアは、両腕がまともに使えない状態で本当に真っすぐ距離を詰めた。
そして友坂が振りかぶったダブル警棒を、何人も食らった強靭な歯で噛み止めた。

か弱い女性と子供ばかりを数十人も殺した狂気の殺人鬼だが、その狂気性は人肉を食らったことでより強く印象付けられた。
あっさり電気を流し込まれたカチュアはしかし、初恋に頬を染めたか弱い乙女の部分など消え去り、肉を切らせて骨を断つならぬ、骨カウンターで友坂の腹に突き刺した。
そのまま押し倒し、腹をザクザクと抉り刺し、いくつもの異名を証明するように首に噛みついた。

骨が軋み、喉笛を噛み千切られそうになる友坂だがまだ諦めず、片目に指を突っ込んでやるが、腹の中をかき回されると堪らない。
だからどうにか警棒を掴み、殴りつけて反撃に出るのだった。
感想
サタノファニ149話150話151話でした。
カチュアがどんどん可愛くなっていくので、ここで退場は勘弁して欲しくないと思ってたら、ナイス一発逆転でスッキリしました。
しかし、友坂は思ったより武闘派でイイ勝負ですね。
https://www.kuroneko0920.com/archives/74011

































