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197話

イカしたオフロードバイクで駆けつけた謎のライダースーツの女。

 

マシンガンも携えて彼に話しかけると、無様な彼の姿を皮肉りながら近づき、立ってくださいと促した。

 

そしてメットを外したその素顔は、地下研究所と共に消えた小鳥だった。

インフェクション
著者名:及川徹 引用元:マガジンポケット

 

 

まさかの小鳥に驚く彼はそれでもまだ立ち上がれない。

 

まだ絶望の暗い顔をしている彼を侮蔑の眼差しで見下ろした小鳥は、歯で噛んで手袋を外すと、容赦なく彼の頬を打って気合を入れた

 

しかし彼はまるで堪えない。

インフェクション
著者名:及川徹 引用元:マガジンポケット

 

 

やっとのことで彼を探し当てたのに腑抜けになっていて肩透かしを食らった小鳥は、希望を託すために来たのにと声を荒げ、肩を掴んだ。

 

その希望とは、背中に背負うリュックの中にある。

 

すると彼は自分の母が犯人であることにまた負い目を感じ、犯人を知っているのか訊ねた。

 

小鳥は素直に誰かを答え、榎並が秘密にしてきたことを暴露し終わった後に渚が現れ、戦闘になったのだという。

 

小鳥がどうにか香里に逃がしてもらえたという辺りで、申し訳なくて堪らなくなった彼は嗚咽混じりに泣き、母に代わって謝罪の言葉を繰り返した。

 

すると小鳥はもう励まさずに顔をグイッと寄せ、母親の代わりに死んで詫びろと突きつけた。

インフェクション
著者名:及川徹 引用元:マガジンポケット

 

 

その冷酷な表情と言葉に、彼は大学で出会った時のことを思い出した。

 

 

もちろん笑えない冗談で小鳥は微笑むと、妹を見殺しにして罪悪感に苛まれ、八つ当たりでぶつけた言葉でしたねと振り返った。

 

あの時は本当に死ぬことさえ考えた小鳥はだから、今の彼の気持ちが少しは分かるつもりだと言う。

 

 

母が犯人という誰よりも辛い事実を背負った彼は、かつての自分。

 

そんな風に思える小鳥は、立ち上がれている今なら立場逆転で手を差し伸べた。

 

 

そして強引に立たせると、光になって欲しいと頼んだ。

インフェクション
著者名:及川徹 引用元:マガジンポケット

 

 

そんな強気でいられるのは、小鳥もまさに死地を潜り抜けてたくましくなったからだった。

 

彼を支えられる強さを手に入れたと自信を漲らせる小鳥に何度も言葉をかけられた彼は、バイクまで運転できるようになったことをまず褒めると、小鳥は自画自賛しながらも多くの人と支え合えてきたからだと胸を張る。

 

自分も同じように多くの人と支え合ってここまで来たのが分かっている彼は、やっと目に光を戻し、何を託されたか見せて欲しいと頼んだ。

 

やっと嬉しくなった小鳥はウキウキで、研究データと彼にした解読できない情報エネルギーの何か、そして特効薬数本だと伝えた。

 

一回では信じられなかった彼が訊き返すので、小鳥はリュックの中からごそごそ取り出し、あの変な形の特効薬注入器を見せてあげた。

 

すると彼は最も頭を悩ませていたらぎ姉復活が叶えられると分かり、情緒不安定に急激号泣した。

 

もう感謝しきりの彼は小鳥に頭を下げ、グッと肩を引き寄せて強く抱きしめた

インフェクション
著者名:及川徹 引用元:マガジンポケット

 

 

小鳥はまさかの展開にあわあわしてしまうが、直後、謎の黒い巨大物体が二人に襲いかかったので彼は素早く横に飛んだ。

 

 

コールタールの化物みたいな液状保菌者の襲撃でも彼は、今はらぎ姉を助けられることが何よりも嬉しくて笑いが止められず、バカみたいに笑ってこれが闇を切り裂く光だと感じた。

 

今までにない全く得体のしれない敵だが、今は何でもかかってこいのイケイケな彼は、拳を合わせて対峙した。

インフェクション
著者名:及川徹 引用元:マガジンポケット

 

 

感想

インフェクション195話196話197話でした。

バカだけどバカじゃなかったながみんを傷つけてしまった彼を監視する謎の黒い物体は、果たして渚の能力なのか、それともエリックのなれの果てか。

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