槍使いはすぐさまゴブリン殺しとのモノの違いを語り出せば、女騎士が管を巻きながらの絡み酒で重戦士にアプローチをかける希望の薄さ。

仲間に助けを求めても女騎士の相手をするには若いメンバーでは難しい。
エルフも今日ばかりは盃を傾けて楽しむが、年がら年中飲む理由を作っている只人をドワーフみたいだと皮肉るのは忘れない。
その横で穏やかな顔をしている令嬢は、まずは両親と話をするために帰り、仲間たちの墓を作ってから今後のことを考えるという。

リザードマンもその気持ちは大事だという中、令嬢が恥ずかしそうに手紙を書くと切り出すと、女神官は満足そうにたくさん返事を出すと返した。
エルフが私も出すと輪に入ると、牛飼娘や受付嬢も友達ができにくい環境を嘆き、その辺りで相変わらずこの席にもいない彼について話が及んでいく。

その彼が今、どこで何をしているのか牛飼娘と受付嬢は察していたが、フェア精神がある二人は今年だけは譲ろうと話し合い、女神官にお弁当配達のお使いを頼んだ。
彼も同じく、年がら年中ゴブリンを中心に動いているので、めでたい夜も夜営しながら警戒を怠っていなかったのだ。
新年早々の恒例行事を初体験した女神官は、呆れるやらぐったりするやら納得するやらで、お弁当の用意も郁子なるかなと感じた。

秋祭りの襲撃を思えば、新年だろうと気を緩める理由にならず、10年もゴブリン退治に命を懸けて知識と経験を重ねてきたとしても、ゴブリン側の進歩も無視できない。
なぜなら聖騎士が金属精製を企んでいたのだから。
一から聖騎士の考え出したことか分からないが、そんなことまで思いを巡らせればこの世界が何らかの意思によって動かされているのか、偶然の積み重ねなのかの議論になってくる。
確かに重大な事実だが、女神官は一時も気を休めないのは逆にゴブリン退治に支障を来すだろうと説教するが、さすがの彼も仲間たちが騒いでいるのは嫌いじゃないらしい。

元からそうなのか、仲間たちが彼を変えたのか。
ともあれ、女神官は後衛職として腰を下ろし、用意してもらった食事を広げようとすると、彼は常識人らしい挨拶をした。
感想
ゴブリンスレイヤー52話53話54話でした。
単体ではそこまで驚異的に強くなかった聖騎士を倒して剣も奪い返せましたが、彼だけ雪崩に巻き込まれてしまっても当たり前のように無事でしたね。
次回から新章らしく楽しみです。



































