ドスケベ未亡人
直後、女は余裕で勝てる役を披露すると、掛け金をごっそり遠慮なくゲットした。
しかし刺青男はその手を掴んで止めると、女の腋からカードを落としてイカサマを指摘してやった。
しらを切って女はすっとぼけようとするが、他の二人もここぞとばかりに怒り荒ぶり、ナイフをテーブルに突き立てると、イカサマの罰は指を切り落とすことだと迫った。
それでも女は焦らず落ち着いている。

だからロン毛は自分たちに得にならない指よりも、タダでこの体を堪能させてもらおうと考え、すぐさますり寄って美尻に手を伸ばした。
直後、欲望塗れの男の指が数本切り落とされた。
まさかのやりたい放題に他の二人がまた荒ぶると、女はついにその上着を脱ぎ落とし、言われた通りに指を切り落としてやったのだと言い返した。

まさかの言い分に、ジジイは呆気に取られながらも切り落とすのは自分の指だとツッコんだ。
すると女は急に可愛い子ぶってナイフをペロッと舐めてテヘっとおどけて見せた。
しかし、可愛さよりもイカレタ煽りにしか見えずに男たちはブチ切れた。

二人は酒瓶を振り回して襲いかかったが、情けないほどにあっさり返り討ちにされてしまうのだった。
見た目通りに好きモノらしい女でも、さすがに4Pは範囲外らしい。
そんな大騒ぎが治まるや否や、ドタドタと兵士たちが雪崩れ込んでくると女を奥様と呼んだ。
娼婦にしか見えないスプリットタンの女は、エンシュウ家の未亡人当主、猛毒のボーアだった。

イスティシアに連れて行ってもらえず不満が募っているフェラリスは、荒れゆく神殿に連れて来られる意味が分からず、自分も行きたいと駄々をこねる。
だからアルクは、美しすぎて目立つから作戦に支障を来たす恐れがあると伝え、その高すぎる自尊心と自信をくすぐって瞬時に納得してもらった。

そうストレートに美しいなんて言われたら普通に嬉しいフェラリスは、短き者の集団の中にいれば致し方なしと受け入れ、ではこんな神殿洞窟に連れてこられたのは蜜事の密会かと思い、勝手に期待を高めていく。
ある意味それも合っているが、アルクは今の内にラティを引き合わせたかったのだ。
またどこからともなく渦の中から現れた黒エルフのラティ。
ズズズっと闇の渦から現れ出でたラティを一目見たフェラリスは、似ているようで大きな違いがある相手を黒の種族と形容した。

































