自衛隊VS怪獣
一方対策本部会議では、未曽有の危機だというのに組織の違いから、未だに面子を第一に守ろうとする下らないマウントの取り合いが行われていた。
そんな縦割りを壊すべきという考えに共感しているのが、最も面子にこだわろうとしている警察に所属する小津というやり手と噂の女だった。

そして緊急事態宣言から二週間、怪獣の行方は全く分からない状態で、自粛を強いられる地域の不満は爆発しかけていた。
ただ川を見張るしかできない中、このえと美沙は少しでも進展させようと、ホームレスが消えたらしい件について鳥嶋に話を聞きに行った。
美沙の熱意にほだされた鳥嶋は、1年前から数えてホームレスの失踪届が出されたものだけでも何十件もあること、更にホームレスが怪獣の存在を通報していたにも関わらず、警察が何も捜査していなかったことが分かった。
その洒落にならない件数とカップルが喰われた際に監視カメラに一切怪獣が映っていなかったことから、観光船を襲った以外にも別個にいる可能性が一気に高まった。

ということは、危険区域の選定も今のままでは緩すぎることになる。
そこで鳥嶋は父親である都知事に、3人で導き出した可能性を報告して警戒度を上げるべきだと進言するが、状況証拠が揃っているのに頭の固い親父は、こんな時でも厳格な親子関係を持ち出したり合理性を欠いた縦割り報告を優先させ、怪獣複数説を受け入れなかった。

そうしてこのえたちが新たな事実で危機感を高めている頃、金銭保証の点からもこれ以上の長期自粛は厳しいとなり、水路から怪獣を強引に炙り出す作戦が採択された。
警備艇で一区画ごとに水路を分けて探索し、そこで発見できなかったら次という風にロール作戦を決行。
日本橋川では発見できず、続いて神田川に移ったのだが、雨水分水路があるため特に入念な警戒が必要になる。

すると壁の一部が崩落しているのを発見し、水中ドローンで映してみると相当に大きくコンクリートが剥がれているだけに見えたが、それは怪獣の外殻だった。
ついに怪獣を発見。
片方の出入り口から出てきたところに銃弾の雨を食らわせるが、仕留め切る前に警備艇の下に潜り込まれ、ひっくり返されてしまう。

不幸中の幸いで構造上すぐに沈むことはないが、徐々に浸水していくのも事実。
マシンガンでは大したダメージを与えられない以上、装甲車の重機関砲でデカい穴をぶち空けるしか警備艇を助けられないかも知れない。
人命を助けるために人のいる方に向かって撃つのは苦渋の決断だが、最善と信じて狙いを定めるしかなかった。

神田川で怪獣が補足された同じ頃、このえたちがいる月島辺りでも怪獣の目撃情報が出ていた…
感想
怪獣自衛隊5巻でした。
面白度☆8 悲惨度☆10
不倫カップルやホームレスは当然、観光船のおっちゃんなんて予想だにしない最期で悲惨すぎますね。
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