ハーレムエンド
各地でナーガラに対して殺気立ち始めている頃、ガースル家に囚われているミーネが解放されるよう、アルクたちも交渉を進めていた。
そのためにティアを向こうへ派遣することになり、何とか同盟を結んでしまおうという企みもあるだろうが、万が一もある危険な役割でも、ティアは成功の暁のご褒美が楽しみでしょうがないし、セリーヌももう、主がガールズ富強を進めようと快く見守れた。

もちろん部下以上にワーカホリックなほど働いているアルクは、いくら悪人で自分を亡き者にせんとした奴らといえど、叔父と大叔父を葬って手が血に塗れていくのが気持ちいい訳がなく、家族が病床の父だけとなっては気落ちもしてしまう。
しかしじきに、アルクだけでなくナーガラ全体をハッピーにしてくれるだろう存在が、ウェンヌのお腹に宿っていた。

希望を繋ぐためにゴーチェに避難していたウェンヌが帰ってきたこと、死を覚悟して戦場に赴いたアルクが無事でいること。
長いお別れだった心地の二人が顔を合わせれば、理屈じゃなくこみ上げる喜びと安堵。
一人の男を愛する美女たちの中、ウェンヌは幸せなまま我が子を乱世に産み落とせるのか。

微笑ましい感動の再会の後、アルクは黒エルフとの密会に使う黒竜の神殿に赴き、ラティが戦勝の賛辞を送れば、最高の魔剣を授けてくれた礼を彼は返した。
アウレリアの件のせいか、やたらに持ち上げてくる気がするがアルクはスルーし、さて自分を利用して何を成そうとしているのか明かせと求めた。

ラティはハイヒールの音を鳴らしながら、千年に渡る因縁だと語り始めた。
小さかった頃のマディリス帝国の山奥にラティの先祖が暮らしていたが、能力を恐れた帝国に無慈悲に虐殺され、表の歴史から事件も抹消されたという。
そんな一方的な戦のせいでラティ一族は今や数名、人の世に干渉するつもりはないが帝国が我が物顔で支配するのは我慢ならないというわけだ。
つまり復讐というわけで、一介の魔導士でしかない自分一人で国を相手にするなど無理だから、winwinの関係でアルクを頼ったという理屈。

多くを与えてもらってレプタイル戦役にも勝利できたアルクは、一先ず帝国への復讐という動機を信じてみることにした。
我が子を身籠った女を愛しく抱きしめた後に、黒エルフと闇の算段をしているギャップに思わず笑みが零れるアルクだが、覇王とはそういうものだというラティのそれはお世辞か皮肉か。
そんな態度も一瞬、恭しく跪いたラティはとても信用ならない企み顔で、これから常に傍で手助けし続けると宣言した。
直後、ラティの瞳の奥の世界か、催眠状態か、それともマハトガールズが召喚されたのか、抱いてきた女以外も裸で大集結していた。

既に妊娠しているからかウェンヌはおらず、セリーヌにフェラリス、ティアにミーネ、処女を守ることで魔法使いの修行としているジョアンナまで。
たぎるマハト。
突き進まなければならない覇道。
アウレリアがもうこの世にいないと思い込んでいる黒竜の主が美女を侍らせる光景を、ラティは物欲しそうな愉悦の表情で眺めた。

これにて黒竜の覚醒編終了。
魔導士になってモテたい少年、二本の角を生やす巨乳美少女が登場する双竜の飛翔編へと続く…
感想
終末のハーレムファンタジア38話でした。
大勝利も束の間、ゆっくりする間もなく次の戦いが始まりそうですし、フェラリスのポジションが定まってきましたね。
「終末のハーレムファンタジア」39話ネタバレ最新話修正前40話。美女好きの魔導士父と息子は覗きをしても愛されて

































