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248話

天宮家に向かいながら、神城は話し合いで済まなくなった時は殺すことを邪魔するなと晴輝に念を押した。

 

その判断の権利はあくまでこの場にいる全員にあるともいい、邪魔しないことを約束させた。

 

 

そうこうしているうちに懐かしい我が家に着き、玄関を開けて入ろうとした晴輝は、子供の頃から幾度となくただいまを言ってきたことを思い出した。

 

そんな平和な時代と変わらず、渚は息子の帰宅をおかえりで迎えた。

インフェクション
著者名:及川徹 引用元:マガジンポケット

 

 

 

稀代の大量殺戮者になった母にやっと辿り着いた晴輝は笑顔のお帰りに複雑さを隠し切れないが、渚は気にせずに螢にも軽口を叩くと、リビングの方から大工事みたいな音が漏れ聞こえた。

 

そして中に入ってみると、外と繋がって大空間に拡張されていた。

 

直後、神の姿を見たヤク神父がそのお膝元へと突撃。

 

しかしと崇め奉ったのは渚ではなく香里にで、号泣して感動に溺れた。

インフェクション
著者名:及川徹 引用元:マガジンポケット

 

 

そしてキョトンとする香里に代わって足蹴に遠ざけたのが変態科学者の鮫島だが、香里から見れば神父も鮫島も似たような変質者レベルだった。

 

 

 

地下研究所は香里の巨像を立てるために潰しただけで、中の人々は無事であり、今は二階で眠らせているという。

 

渚が実の母と分かった今でも、あくまで明菜の友人、幼なじみたちの母として接する紗月は、育ての母も無事でいることをまず確認した。

 

そして小鳥と榎並も再会を祝す中、晴輝は罪悪感のない母親に皮肉の一つもぶつけてやった。

インフェクション
著者名:及川徹 引用元:マガジンポケット

 

 

だからまず聞くべきは、死亡者は生き返るのか、死を無くすとはどういう意味かの二つ。

 

渚はその問いに何かをチラ見して気にすると、全員にソファに座ってもらって腰を落ち着けてから説明を始めた。

 

そして既に彼らにおおよその見当がついている真の目的を明かした。

インフェクション
著者名:及川徹 引用元:マガジンポケット

 

 

いつかは科学が死を克服するもののそれを早め、誰も死なずに社会形成を行い、新世界を創っていき、保菌者騒動で亡くなった人々もちゃんと蘇るという。

 

それに最初に疑惑を向けたのが関だが、彼女自身が蘇りを経験している以上、渚の理論の正しさを証明していた。

インフェクション
著者名:及川徹 引用元:マガジンポケット

 

 

死の克服とは具体的にどうなっていくのか?

誰も死ななくなるのか?

死ななければ人は老いていくだけではないのか?

 

様々な疑問がまだまだ出てきそうだが、晴輝はまず騒動の犠牲者が蘇るならそれでいいかと考え、香里もそう思ったと言うが、当の母親は違うという。

 

不死の世界を目指しておきながら、渚は死地を潜り抜けてきた子供たちにどんな答えを期待していると言うのか…

インフェクション
著者名:及川徹 引用元:マガジンポケット

 

 

感想

インフェクション246話247話248話でした。

ちょっと前に紗月の出生のフラグは立ってましたが、天才はやはり人の心を理解できない人が多いという皮肉なんでしょうか。

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