犬のようにおしっこ
仲村が悪魔のような他人に優しくする一方、リカはいよいよストレートな暴力まで振るわれ始めていた。
母親相手ならもう何をしても許されると勘違いしている薫は、痣が残ろうと小さな悲鳴を出されようと自分が正しいと言わんばかりの表情で不満を表し、どんどん追い詰めていく。

思いつく限り、できる限りに尽くすリカだが一向に薫の暴君っぷりが消えずにどうしようもなくなった時、今度は犬が飼いたいと言い出されるが、生憎もここはペット禁止のマンション。
すると薫は始めからそれを狙っていたのか、母に首輪を繋げて四つん這いで歩かせ、擬似犬として振舞わせた。

さすがにこの辺りから薫も罪悪感を覚えるが、やらせた手前、引っ込みがつかない。
そして無様に息子のご機嫌を取り続ける情けない姿に、ついにリカの心が折れた。
しかし、学校に復帰した薫の悪評は広がり、またストレスを溜めて帰れば母親にぶつけてしまう悪循環に陥り、血まで流させる暴力を振るったのにまた引っ込みがつかず、また犬扱いでベランダに閉め出し、人間の尊厳まで奪った。

母としての自分を全肯定してくれた涼太をもう無意識に求めていたリカは、外で用を足す屈辱を味わってから、仲村に服を返しに行こうと思った。
良いのか悪いのか曲がりなりにも三つ子と涼太が交流し、楽しそうにしている涼太への警戒が明らかに緩んでいた仲村。
そんな時に訪ねていったリカは、仲村と涼太が縁側でリラックスしている姿に驚き、反射的に隠れ、思わず二人の声に耳を澄ませた。

知らなかった退院。
なぜ涼太が仲村家にいて、自分に連絡がないのか。
加害者家族と被害者の関係で、母ちゃんと呼ぶのはなぜか。
様々な疑問でパニックに陥るリカは無意識に存在をアピールし、悪魔の子は敏感に理想的な母の存在に感付くと、リカへのショック療法を施した。
そうして涼太が母性に溢れる女二人を手玉に取っているのに、薫は実の母親への数々の暴力を謝るのさえ苦労し、躊躇し、勇気が出ず、最終的に最近のことに限らず、ごめんなさいを多用して様々なことを謝罪する手紙を書くことにした。
思い出せる限りの謝るべきでもない内容をどんどん書き出していくと、薫はあまりに手のかかってきたことに自然と涙が溢れてきた。
ただ二人は血の繋がった親子らしく、リカも涼太の真意を理解しようと思い出せる限りの会話を書き出し、客観的な視点でと努めて、なぜ仲村家にいるのか理解しようとした。
正しい母親という言葉は自分がもらえたはずなのに、仲村にもそう言っているのが苦しいのは、涼太のみに認められたい独占欲か、母親としてのプライドか。

その答えが出ないまま薫が帰ってくるものだから、慌てて散らかした紙を片付けようとするも、やはりまだまだガキで自分のしたいことでいっぱいになってしまう薫は、精一杯に書き記した謝罪の手紙を渡し、それで全て気持ちは伝わるだろうと思った。
書きなぐっただけの、伝えるための内容じゃなく罪悪感から解放されたいだけの言葉たち。

それでも心を入れ替えて良い子になると言う気持ちを込めたのだが、元よりメンタルが不安定なリカに真意が伝わるはずもなく、彼女は我が子に正しさを奪われたと解釈した…
感想
マザーパラサイト6巻でした。
面白度☆8 バカ度☆9
他人の子にもしっかり向き合うと思えば古き良き時代の親っぽくて良さも感じられますが、我が子を蔑ろにして犯罪さえも目を瞑り、裸体まで晒しちゃうのはまさに見立て通りの変態でしかないですね。
それと笠井親子の惨状は、もうお互いに自業自得に思えてきました。
「マザーパラサイト」ネタバレ最新7巻。家庭内暴力に耐えかねたママは小悪魔男子と一緒にお風呂で生乳を押しつける!

































