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205話

振り向けばそこにいた、麩菓子みたいな褐色つるっぱげの不気味な騎士。

 

まずルーミが大将校クラスの鎧だと気づくと、彼もナクタが着ていた姿を思い出した。

 

見た目は全く変わっているが、目やまつ毛に大きな違いはなく、二人はナクタだと気付いた。

パラレルパラダイス
著者名:岡本倫 引用元:ヤングマガジン2022年46号

 

 

そしてもちろん話しかけて事情を訊くが、もう理性がないのか最悪の未来を回避するために滾り過ぎているのか、ナクタはふごふご言うだけで意思の疎通ができない。

 

とにかくナクタが相手なら二人がかりでも勝ち目がないので逃げの一手を選ぶが、重そうな鎧を着こんでいてもナクタはひとっ飛びで彼の後頭部に飛び蹴りをかませるほど、圧倒的な身体能力で逃走を阻み、そのまま背中から串刺しで仕留めようとした。

 

ルーミが素早く斬りかからなければ彼は間違いなく殺されていたが、代わりにルーミが膝横にぶち込まれ、一発で変な方向に折られてしまった。

パラレルパラダイス
著者名:岡本倫 引用元:ヤングマガジン2022年46号

 

 

それでもルーミは逃げてと促すが、もう残機がないと分かっていても、初めての大切な女を見捨てて逃げるほど腑抜けていない彼は、ルーミを傷つけられた怒りを滲ませながら、特別に打ってもらった剣を抜いた。

 

まるでライトセーバーのように光を放っている叢雲なら、ナクタでもワンチャンありそうな雰囲気を漂わせる。

 

実力差は十分に察している彼は、勝機は最初の一太刀だけだと理解し、元の世界で積み上げてきた剣の腕をここで引き出すつもりで基本通りに構えた。

パラレルパラダイス
著者名:岡本倫 引用元:ヤングマガジン2022年46号

 

 

ナクタも相手の殺気を感じたのか、鼻の穴を膨らませてSLのように荒く鼻息を弾ませる。

 

そしてほぼ同時に斬り込んだ。

 

彼の上段をナクタがしっかり受け止めるが、叢雲の切れ味は凄まじく、ビームサーベルかと思うほどの押し込みでナクタの剣さえ切り裂き、腕を一本落としたのだった。

パラレルパラダイス
著者名:岡本倫 引用元:ヤングマガジン2022年46号

 

 

素晴らしい業物のおかげで彼が勝つかに見えたが、ナクタは片腕になっても彼を普通に殴り倒してマウントを奪い、後はボコスカ殴るだけ。

 

元々が異常に強いのに理性を無くして麩菓子モンスターになれば、更に底力が増していてもおかしくない。

 

結局勝てずに詫びながら諦めた彼を助けたくても、叫ぶしかないルーミの声と彼の顔が潰れていく鈍い音の中、一人の冷静な声が割って入った。

パラレルパラダイス
著者名:岡本倫 引用元:ヤングマガジン2022年46号

 

 

果たしてリーメアリーとモンスターナクタなら、どっちが強いのか…

 

 

感想

パラレルパラダイス203話204話205話でした。

ガーディアン総出で乗り込まないと見せかけて、快楽堕ちした4人もピンチに駆けつける画が浮かびます。

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