223話
チンピラを買収したしげおは病院まで送ってもらうと、さっそく我が母である院長に指の接合手術を頼んだ。
美依那を殺人鬼に仕込んだのは彼女かどうかはともかく、院長の腕は一流で息子の指をしっかり繋げると、息子がとんでもない暴れ者だと知ってか知らずか、指切断の尤もらしい理由をすんなり信じた。
しかし、母にとって息子はいつまでも子供、いい歳したおっさんでも甘ったるく窘め、微笑ましい親子のスキンシップをスタッフに見せつけるのであった。

一方、霧子と瀬里は朝までかかって徒歩でアパートに帰り着き、雨で冷えた体を大家さんの豚汁で温めようとしていた。
小夜子はさっさと何があったのか詳細を訊きたいが、まずはお腹を満たして身体を温めてからに。

そして食べながら事情を聞いた小夜子は、それなら一気呵成にしげおを仕留めようとしたのも頷けると判断したが、邪魔しくさったチンピラが何者なのかは分からない。
それに霧子と瀬里の顔がはっきり認識されたのでもう近づくことはもちろん無理で、街にいることさえ危険になってくる可能性がある。
キャバへの履歴書は別人だからここが突き止められることはまずないとして、重傷のしげおもすぐには動かないだろうと踏んだ。
その頃、勝手に名前と住所を使われた教団信者宅に買収されたチンピラ共が押しかけ、老人を殴り倒して孫娘を突き出させようとしていた。
もちろん身に覚えもないし履歴書の写真は全くの別人なので、チンピラも?となるし、信者宅だから押し入られても刃物を持って例の祝詞を連呼すれば、その迫力は一般人を恐怖させるのに十分過ぎる不気味さ。

報告を受けたしげおも、別人の家で宗教関係者から、キャバ嬢として接触してヤリに来た二人の女の正体を、早々容易く導き出せずにいた。
メデューサ達が豚汁を平らげた頃、大家さんが鍋を取りに行くのについて、サングラスにマスクをした冬雪も一緒に訪ねてきた。
しかしてその顔面は千歌にしばかれた痕が痛々しく腫れあがっており、とても化粧でも隠せるような状態ではなくなっていた。
だから頼んでおいてしばらく舞台に立てないので、美依那に代役をして欲しい旨を伝えに来たのだった。

美依那はもうその気はないが、メデューサたちの事情を把握している大家も、芝居マニアとして美依那の芝居を覚えている上で冬雪の提案を後押しした。
冬雪はもちろん姉の遥香もフォローするし、千歌たちも今すぐ動ける状態ではないのだからと背中を押すと、美依那はついに久しぶりの舞台の決意をしたのだった。

不憫な女たちが温まっている頃、タバコも酒もしばらく厳禁のはずのしげおは、医者の不養生どころかノリで生きるパリピ大学生みたいにキャバに繰り出し、またバカ騒ぎで飲んでいた。
その席に劇団の男二人も呼ばれていて、そこから霧子たちの情報が洩れようとしていた。
感想
サタノファニ221話222話223話でした。
体術においては千歌はチート級になりつつありますね。
さて、しげおが異様に強くて更に手を焼きそうですね。
「サタノファニ」ネタバレ最新224話225話226話。これが私の生きる道でも人〇しの業は背負って透けチクスク水!



































