234話
冬雪と同様、人を陥れた罰がババアに下った。
デコルテラインにぶっすりナイフを突き刺した美依那は、本当に楽しくて癒しだった院長との日々を思い出し、せめてもの意趣返しで下手くそな演技だったとけなした。
そして本当に本当の本音、唯一の救いまで汚された恨み言を漏らしたのだった。

本当に院長が殺されてマジで恐怖したゲス三田はスタコラ逃げようとするが、部屋の外で待機していた千歌が滞りなく首を切り裂き、一瞬で仕留めた。
メデューサを作る憎き医師を始末する復讐の一つ目が成功したが、美依那に晴れやかな気持ちなど一切なく、一番殺したくなかった相手を殺したことで、ようやく人殺しの重さに涙が零れたのだった。
やっと一心地つくことができたメデューサ一行は、管理人の奢りで鍋屋でもてなされたが、冬雪が殺されてしまったことでお通夜のようになっていた。
美依那も打ち上げに参加する気分ではなく、冬雪の弔いまで付き添うつもりだった。
他のメンバーも後悔すればキリがなく、タラレバを言い合ってそれぞれで悲しみに向き合った。

さて残りの劇団員は冬雪の殺しを隠蔽しているという罪があるので、下手に口止めすることも始末することもしなかった。
家族だと言うのに保身しか考えてない胸糞悪い奴らに対し、美依那はこれからも旅を続けて死ぬ気で破滅から逃げろと促した。
冬雪は消え、東犀親子も消え、美依那たちも消える。

そこで死体3体の言い訳をしたところで捕まり劇団も終わるのがオチだと脅しつけ、今まで以上の緊張感ある生活を強いたのだった。
冬雪が死んだ一因になった遥香は、千歌からもらったおひねりを返そうとしたが、千歌は憎くはない遥香には優しさを示し、弟を失った遥香はくず折れたのだった。

さてもう一つ、実は相当な資産家らしいか管理人ババアが劇場を買い受ける方向で動くらしく、これからも観劇の楽しみを維持していくつもりのようだった。
霧子とラブラブで協力者の天童組こと仁奈が迎えに来てくれ、千歌たちは束の間の我が家だったアパートを出ることにした。
雪が積もりキンと寒い中、管理人はちんまり可愛い仁奈が若かりし頃の自分に似ていると思いながら、美少女たちが殺人鬼だというギャップに最後までピンとこなかった。

こうしてメデューサたちは、次のターゲットの元へと向かうのだった。



































