変な絵
ネタバレ感想
変な絵のネタバレ最新エロ画像、感想、無料で読む方法を紹介。
作・雨穴。
絵・相羽紀行。
変な家の雨穴が紡ぐ変な絵の謎とは、一体どこに帰結するのか…
変な絵
大学の講義で使われた一枚の絵。
それは11歳にして母親を殺害した子供が描いたもので、心理カウンセラーの経歴がある教授が見れば一目瞭然、少女の心理状態を察することができた。
母親から虐待されていた少女。
歪んだ口元、ドアがない家、尖った枝、しかし鳥を守るように穿たれた巣穴。
母親を殺害した少女は今、誰かの母親になっているという。
そんな講義を受けたオカルトサークルの佐々木は後輩から、不気味な怖さを感じること間違いなしのとあるブログを教えてもらった。
七篠レン 心の日記、と題された一年以上更新されていないブログの最後の投稿は、それだけでは誰の何を示しているのかさっぱり分からない内容だった。
意味の分からない最後の投稿を理解するため、佐々木は最初から読み返していくことにした。
レンには元イラストレーターの妻がおり、ブログを始めて程なく、彼女の妊娠が分かってすぐに幸せな気持ちが伝わってくる平凡で温かい内容になっていく。
つわり、食べれるもの、季節のイベント、エコー検査に逆子、分からない赤ちゃんの性別。
不安と幸せが織り交ざり、確実に出産予定日が近づいてきても、逆子が正常になってくれることはなく、彼女はマタニティブルーに襲われるが、元イラストレーターらしく、まず生まれてきた赤ちゃんの予想の絵を描いた。
次は男子にも女子にも見える幼児くらいに成長した姿、次は長い髪がたなびく大人になった女性、次は男の場合の男性の絵。
予定日まで二日という日には、祈りを捧げるお婆ちゃんの絵で、自分たちは親がいるはずもない未来の予想図だった。
ただ気になるのは、赤ちゃんには1、子供には4、女性には3、男性には5、お婆ちゃんには2の数字が記されていること。
そして出産予定日を明日に迎えた日、新たな家族を迎え入れられる幸せに期待した内容が記されていた。
そこから1カ月ほど日が空いてからの投稿には、妻が出産の手術で亡くなったという悲しみを報告する衝撃の内容だった。
それから数年の間隔を空けて、あの最後の投稿になっていた。
ブログの内容から察するに一番愛するのは妻、3枚の絵とは赤ちゃんの未来予想図、しかし罪や苦しみとは何なのか?
確かに後輩の言う通り、謎に満ちた不気味な怖さを孕んでいるブログだった…
感想
変な絵でした。
心理カウンセラーのように、絵と数字とブログの言葉だけで最後の投稿の意味が分かるんでしょうが、謎解きは時間に任せる派なので真相を楽しみにする所存です。