サイコ×パスト猟奇殺人潜入捜査8巻
被害者の一人である小学一年生の身体を借りた五代が出会ったのは、まさかの若かりし頃の父親だった。
今の自分と同い年で交番勤務の頃の、制服姿の父親に話しかけられる違和感。
ただ正義の心を持った警官として、これ以上に頼りたい存在はなく、取りあえずはやり過ごそうとしても結局は協力をしてもらう流れは避けられそうになかった。

当然ながら学校に行きたくなさそうな女子小学生として扱われるしかないし聖良で五代は、もうシンプルに姉のストーカー被害を訴え、本気で捜査してくれることに賭けた。
とても小学生とは思えない緊迫感と本気度、そしてまだ社会問題になる前からストーカーについて知見を深めていた五代父だからこそ、少女の妙な迫力を真面目に捉えた。
とは言えさすがに一緒に捜査だなんてできるはずもなく、五代はトイレのフリして窓から交番から抜け出し、今までの事件のように犠牲者を出すまいと、まず容疑者の一人の家に入り込んだ。

運よく不在の家、そこに潜り込んだのはストーカー容疑以外の罪の可能性に確信があったからだった。
この容疑者が檻に入って事件を防げるか否か、刑事の知識を使ってお縄につかせようとした結果、JSらしくあわやの危険な目に遭ったが、五代父が駆けつけてくれて現行犯逮捕してくれた。
真面目に仕事をして地域住民に知られて愛されている五代父だからこそ、JSの後を追うことができた。
やはりこれ以上の味方はいないと判断した五代は、普通の小学生ではない理由をを明かした。

普通なら信じられはしないだろうが、五代父は完全に理解はしなくとも嘘ではないと信じたのだった。
ともあれ頼もしい協力者ができた矢先、さっきの容疑者が犯人ではなかった証明として、星名家の玄関が洒落にならないレベルで荒らされた。
はっきりとした殺意を示す犯行。
ポケベルへのメッセージだけじゃない、否定しようのない実害が出て警察も無視できなくなると同時に、容疑者は残り二名に絞られた。

しかし警察は検分した警官二人を強引に外したどころか、犯人の目星がついていてもみ消そうとしているのか、告訴を取り下げろと圧をかけてきた。
単に職務怠慢か闇があるのか分からないが、五代父が間に入って星名家の味方にならなければ押し切られかねないやり口だった。

しかしやはり、これは単に長女瑛里へのストーカー行為ではなく、もっと巨悪が潜んでいる気配がした。
それを誰よりも知っているのは、現代でJSの相手をしている飛高に他ならない。
とにかく警察が信用するに値しないことが分かったことで、五代は姉妹の一先ずの安全を確保するため、自分たちが住んでいる警察寮に寝泊まりさせることにした。
そして五代は生前の母と赤ちゃんの自分に対面するのだった。

母との対面、懐かしい味。
JSになったことでできた思わぬ体験のおかげでまた、自分の家族も必ず守るとより決意を強くした。

ストーカー犯は以前に家庭教師として出入りしていた優男か。
瑛里にフラれて逆恨みしているチャラ男か。
その二人かと思いきや、五代父を亡き者にしようと仕掛けてきた第三者まで現れた。

実は繋がりがある容疑者二人と、バー経営の裏に隠した援助交際の斡旋。
それは家庭教師の優男が父親の権力か財力を齧った、浅ましい欲望の発露。
瑛里を風俗の沼に沈めようとして拒否られた結果、いよいよ命さえも奪おうと過激化した結果で一家を皆殺しにしたと考えるのはあまりに浅薄。
やはり裏の闇がバレるのを恐れたからだとしたら、星名父がジャーナリスト魂を持った記者だからか。
そして援助交際斡旋ストーカーグループの裏をかくことに成功する五代たちだったが、まさかの獅子身中の虫には思い至らなかった…




































