272話
業者として羽黒に出入りしていたスケベ爺のヒゲ爺。
まさか桐生正臣に代わって五菱の代表として記者会見に出てくるとは全くの予想外。
驚く千歌たちに五菱や桐生との関係をさらっと教えてくれたのはマスコミとしてその場にいる胡桃沢や斯波だった。

息子が犯罪史に残るおぞましい計画を進め、父親がしれっと関与するエグイ親子関係を目の当たりにして来たのは被害者や刑務所関係者のみ。
だからヒゲ爺こと桐生達久はとっくの昔に海外隠居生活をしていたので息子の犯行は知らなかったとのたまい、また千歌たちを驚かせてムカつかせた。
その時、目を覚ました小夜子がフッと、なぜ逃げなかったのか?と疑問を零した。
確かに息子の代わりに矢面に立つ必要などない以上、美味しいもので餌付けされていた千歌は完全な悪人とは思えなかった。
とにかく桐生が行方知れずの今、取りあえず賠償等の責任を果たしてくれるならそれはそれで良かった。

五菱の悪事が晒されて数カ月、桐生は見つからないままだがメデューサも被害者という世論が大きくなっていた。
無事に退院できた千歌たちは教団に行き、犬養姉妹に感謝を伝えた。

後は羽黒に戻って模範的な囚人として過ごし、再審に備えるばかり。
あくまでまだ犯罪者の汚名は着せられている状態だが、仲間たちに会える羽黒に戻れるのはある意味で喜ばしいこと。
するとまり亜が、ひよ里を連れ帰って来てくれた感謝を言ってくれるものだから、教祖やほの香も殺している千歌はいたたまれない。
それでも今はもう、千歌たちも止むを得なかった被害者だと納得できているからこそまり亜は感謝を伝えたのであり、教団もまた五菱に操られていたのだという。
フタナリで幼児退行してしまったひよ里だが、子供の精神から人生再出発すれば未来は明るいかも知れないと思い、まり亜の中にもう憎しみはなかった。

それで千歌の罪悪感が消えるわけではないが、その言葉でどれだけ救われるか本人にも分からないほど胸に響いた。
季節は夏、メデューサたちが水着姿で魚の世話をする夏。
メデューサ事件の再審が始まり、精神鑑定の結果、人為的な多重人格と認定されたことで、間違いなく被害者でもあり、悲しいかな加害者にもなってっしまった繊細な位置づけに。
もちろん遺族は直接手を下したメデューサへの憎しみが強いだろうが、法的に無罪判決が下された。
ただそれぞれやって来たことが違うので、まずは一人目、ラファエラが羽黒を出れることになった。

殺人鬼の人格を消す治療が待っているが待ちに待った勝利の一つ目、美女たちがワイワイと盛り上がっている中、水を差すように現れたのがヒゲ爺だった…
感想
サタノファニ270話271話272話でした。
ちょっといい話な中で、どうしても糸目キャラが何か引っ掻き回しそうで気になって仕方ないです。


































