274話
ブーツごと足がドロドロに焼かれてしまって、マジでもう立つのも無理な重傷。
痛い痛いと子供みたいに喚くみっともなさも知ったこっちゃなく、彼はギブアップの意思を固めるしかなかった。
もう激痛は勘弁、でもせめて殺され方は選びたいので首を引きちぎってくれと頼んだ。

まだ意識があるルーミは聞き捨てならず、諦めたらダメだと鼓舞するが、もう元の世界のだるま生活を選ぶことにした彼の意思は変わらない。
ならば良し、まだ情けのあった国母が願い通り、彼をわしっと掴み上げた。
直後、いつの間に歯を黒く塗ったのか全虫歯みたいな歯で彼は国母の指に噛みついた。

身体のデカさに対してなら、でかめの虫刺され程度。
しかし、一瞬ビクついた国母は指からアイスのように溶け始めていく。
ダメージ量よりもお歯黒に噛まれたという視覚的なところが魔女形態に作用するのか、あれよあれよとモンスターフォルムが崩れていき、恐ろしい国母がジュビジュビと小さくなっていく。
まさに弱点、ほんのひと噛みだけで仕留め切れなかったものの、国母はそこらにいるメンヘラクソ女に戻った。

ルーミはホッとしたが、まだババアになってない若さを保った国母のパワーもまた未知数、お歯黒もどきの限界が露呈した結果。
巨大モンスターを相手にするよりマシだが、彼は足がぐちゃぐちゃでもう立てないのは正直に喚いたばかり。
人間状態になっても噛まれた左手が溶けたままで、ダメージが蓄積された国母はマジ切れ、ルーミの剣を拝借して彼に突き立てようとすれば、彼も寸でのところで片腕を犠牲にしてガード。

絶対に殺したい化物女と、絶対に殺されたくない男。
間違いなくマウントポジションで押し下げる方が体重も乗せれて有利な体勢で、憤怒の表情で殺意を漲らせる化物と、ルーミのために気合と根性でどうにかしようとする男の構図は、さすがにすぐ決着がつきそうだった。
その時、お取込みの所すいません、みたいなテンションで乱入してくる者が現れた。
感想
パラレルパラダイス272話273話274話でした。
モンスター知識は薄いのでさっぱり推察もできませんので、シンプルに楽しみです。



































