281話
やはり味方にすれば頼もしいことこの上ない神崎が前乗りして待っていた。
仁奈の指示で仕事として参加するのはその通り、それ以上に桁違いに強いと噂の桐生とバトれるのを楽しみにしていた。
千歌のマジトーンの返答こそ望むところ、船旅が少し賑やかになりそうだった。

デカい神崎に案内されて行くと、彼女が見上げるほどにデカい男がひょっこり現れた。
ニーガンと名乗った彼も協力者の一人で、千歌たちを歓迎してくれた。
ここは味気ないコンテナ船だが、寝泊まりするには十分な船室が用意されているのは格安船旅でも利用できるからあった。

桐生がいるアーケロンまで三日の航程、事情を知るのは船長とニーガンだけなので、基本的に部屋に缶詰め状態でいなければならないことが説明されると、知花はさっそく強い酒をオーダーしてくつろぎモードに入った。
するとヤリマンのカレンやカチュアが女の勘で下半身も凄そうだと言い出すので、神崎も乗って昨日ヤったとぶっこむものだから千歌はびっくり。
その反応で神崎は勘違いを察して頬を染める辺り、意外とウブなのかも知れない臭いを発したところで、なんだかんだ犯罪者ではないことを改めて共有させた。

アーケロンはタンカー二つを並べた超巨大船で六つのエリアに分かれており、世界中のゲスい資本家共が船旅を楽しみながら、おぞましい娯楽に興じている。
もちろんサービスを提供する下層民的立場のスタッフも多く乗り込んでいるのだが、彼ら彼女らこそクズ共に楽しみを提供させられる生贄でもあった。
そして今も一人、ウェイトレスとして潜入したCIA捜査官が正体を見破られて追い詰められようとしていた。
彼女の相手は人食いゲロデブことローラン。

八人食ってきた狂気のカニバリストに追い詰められた先は、無機質なコロシアムのような見世物広場。
二階の渡り通路からクズ共が観戦するスタイルで、残されたいくつもの血痕が何人も無残な最期を遂げたであろうことを示していた。
絶体絶命のピンチだが伊達に潜入捜査官をしていないジェーンは見事なキックを繰り出し、体重差が圧倒的だろうと脳を揺らせば関係ないとばかりに顔面にしつこく蹴り込んだ。
しかし贅肉の分だけタフ度があるのか、ローランに大したダメージはなく張り手一発で彼女を叩き伏せると、続けて腹を踏みつけた瞬間、腹がべっこり凹んだ彼女は豪快に漏らしてしまってもう無理。

無抵抗でボコボコに殴られて戦意も喪失、クズ共の犯せコールに応えたデブが取り出したイチモツもまた規格外にデカい腕みたいな一本。
正義の仕事で乗り込んだ麗しきジェーン嬢は、無残な血溜まりに息絶えるのだった。
感想
サタノファニ279話280話281話でした。
やっぱり全員揃ってこそスッキリ完結に向かえるというもの、その中に加わった知花がどんな役割をするのか楽しみです。



































