283話
メデューサ達の潜入作戦は変更を余儀なくされ、最低限の変装をしてコンテナで運び込まれることになった。
秘書の三上と連絡が取れなくなった原因は分からないが、スパイがバレたのならそのまま千歌たちを誘導して罠にハメようとするはず。
不測の事態に陥ったとみなして、三上の手引きは利用せずに別のルートでアーケロンに潜入し、自分たちで桐生に近づき仕留めることになった。

それが奴隷、つまり上級民の世話をするメイドワーカーとして入り込む作戦だった。
住居エリアになっている中央ドームにメイドとして入り込めたのは、ニーガンが人員の補充係でもあったからだ。
と言うことで適当な偽名を名乗り、ホスト狂いの借金で首が回らなくなったおバカな日本人女子という設定にした。
バラエティ豊かな美少女のみ、整った容姿というのがまたゲスくも奴隷の条件であり、まさに命懸けの仕事であることから時給もかなりの額が設定されている。

ただ世界中の上級民が集まるだけの高級船なら是非、何度でも出稼ぎに乗り込みたくなる報酬だった。
メイドになったからにはちゃんと仕事をしつつ、情報収集して確実に桐生を始末できる作戦を立てなければならない。
千歌ら数人はウェービーヘアの褐色なレイ先輩に仕事を教わりながら、世間話感覚で桐生の話題に斬り込んでいく。
レイも単なる借金まみれの底辺女なのか、会話の中に怪しいところはなく、特に船内事情について詳しい感じでもなく下っ端メイドの一人といった様子。

目立たず怪しまれず、船内の把握、桐生と瑠璃子の生活行動の把握、始末と救出の場所と方法、逃走経路と方法の確保、考えることは少なくない。
早くも先輩から巣立って千歌は一人でやることになり、カチュアは失った片手のサポートとして知花と二人組に。
船の凄まじいデカさに改めて驚きながら粛々と掃除を進めていると、札を外し忘れたらしく部屋の主がひょっこり現れた。
気にせず掃除を続けるよう促したのは、素早く千歌のたわわな尻と揺れ弾む巨乳に目を付けたから。

さすがこの船の客だけあってゲスさは十分そうだが、運よく桐生と10年来の親友で一緒に食事をして来たばかりだというので、嘘か本当か分からなくても千歌には幸先よい情報源だった。
ザイ―ドと名乗ったヤリチン不精髭男は、さっそく自分が優位な立場になれると踏んで、まず気持ち良い思いをしてからの話にした。
桐生に近づきたいなら身を委ねろ。
当たり前のように乳を揉みしだきながらスカートを捲り上げ、欲望を発散しにかかるザイ―ド。

底辺メイドとは言え、千歌はこの身体の張り方の覚悟を持っていなかった…



































