第73話
新入部員の勧誘時期になり、美羽は部長として張り切っていた。夏生が輝かしい結果を残し、部としても箔がついたので、これを機に部を盛り上げたかったのだ。
だが、部活紹介でステージに立つと、チキンハートにこれでもかというほど邪魔をされ噛みまくりの末に気絶。違う意味でいいアピールになってしまった。
それが功を奏したのか、3人の新入生が見学に来てくれた。
眼鏡で可愛らしい樺沢史乃。

子供っぽさを残す桜坂律。真面目風眼鏡の芝崎昴。
入部候補が3人も来てくれて、家でも盛り上がる夏生と瑠衣。その話題を話していても、瑠衣に言われたことが気になって仕方なかった。また別のモヤモヤを抱えながら風呂に入ろうとドアを開けると、着替え中の瑠衣に出くわしてしまう。

ノックする約束も忘れるほど、頭がいっぱいだった。今まで何回も見てきた瑠衣の裸なのに、今が一番心を乱されていた。
第74話
律は廊下で昴を見かけ、親交を深めようと声をかけるが、小説の話をしようとすると、鋭い目つきで否定してきた。
そのことを史乃に話すと、同情されつつ昴のフォローもしていて、以前からの知り合いらしかった。
1年3人はまた揃って部室に顔を出してくれた。美羽は昴がいくつもの学生部門の賞を取っていることを話題にすると、満更でもない様子で認めた。
しかし、夏生が素直に感心すると、敵意を剥き出しにして、アマチュア部門の有名な大賞を取っている人から言われても嫌味にしか聞こえないと噛み付いてきた。
翌日。なんでそんな態度をとられたのか悩みながら、部室に一番乗りした夏生と瑠衣。まだ、瑠衣を意識していた夏生は、目を合わせられないでいた。
長い髪の瑠衣を見て、陽菜を思い出したのは間違いないが、陽菜と夏生の話題を不用意に学校で話すと危ない。そう言いつつ、瑠衣は最後に質問をした。
もし、陽菜に代わる存在が現れても待ち続けるのか。陽菜が受け入れてくれなかったらどうするのか・・・

その二人の会話は、先に来ていた昴に聞かれてしまっていた。
次の日の放課後。全員が揃っている部室で昴はいきなり暴露し始めた。大賞を取った小説のヒロインのモデルは、この学校にいた夏生の彼女だった人だと。

袋とじ漫画は次へ。




































