家族崩壊へ
リクオは合コンに参加した何人かが消息不明になっているらしいと知って、心配になってどんなものか様子を見に来たのだった。
しかし、シュージは敵対心を剥き出しにして追い返そうとする。
その時、余計なことは探られたくないはずのユウキが彼を招き入れたので、シュージは渋々従わざるを得なかった。
ただ、メンヘラ女から聞いた話が気になっていたのも事実で、リクオに真実を確かめるいい機会だとも思った。
もしかしたら二人が仲直りするかも知れないと思った嘉門は、この後のゲームで使う番号に細工をしておいた。
メイはその現場を目撃したが、その時はまだ何をしようとしているか分からない彼に、何も言えなかった。

彼の作戦は、番号が書かれた紙に目印をつけて、メイとリクオを組ませることだった。
二人組でする次のゲームは、焼酎の入ったグラスに交代しながら口写しで氷を入れ、零れそうになったら飲んで止めるだけの割と健全な内容だった。
だが、顔が触れそうなほど近づいて零れそうになるのを止める画は意外と好評で、リクオの爽やかさのおかげでメイもそこまで嫌がっておらず、嘉門の計算通りにシュージは機嫌を損ね出した。

結局シュージはリクオと話すことなく帰り、ユウキはこそこそ探ろうとしてきたリクオに仕込みの人間を紹介して、バイトは何も危ないものじゃないと信じ込ませ、それを配信させて関係者全員を騙した。
その配信がされた後、メイはポッキー男に襲われた。
ネカフェに連れ込まれ、ユウキにハメられたバイトの恨みを何も知らないメイにぶつけ、バイトがどんな危ないものだったか配信で拡散しようとした。
メイは咄嗟にネカフェの場所を叫び、ポッキー男がぶちまける前に服をたくし上げて胸を画面に写しBANさせて配信を止めた。

ポッキー男がやけになって襲いかかってきたが、犯される前にシュージと嘉門が駆けつけ事なきを得た。
そこでポッキー男は、パスポートを売ってから今度は社長にならないかと誘われ、何も確認せずに書類に名前を書いたと話し出した。
それから海外の口座のことで電話がかかってきたり、家まで自分の会社のことを訊きに来た奴がいたりで、危ない奴が自分のパスポートで出国したことを知った。
詐欺の片棒担いで知らなかったじゃ済まされないぞと、自業自得なポッキー男に責められたシュージは何も言い返せなかった。
その頃、ギバとセクシーはシュージの家に身分を偽って上がりこみ、彼の面倒を見て育てた姉に、今までの配信を余すことなく見せ、しかし彼が口先だけで良い事を言って合コンの参加者に感謝されているところも編集して見せ、大学に行っていなくてもこんなに立派なことをしているんだと信じ込ませた。
そして、姉もいい金になりそうなのを見て、ギバは舌舐めずりをした。

姉が丸め込まれたことを知らされるシュージ。
ポッキー男を連れて来いと脅されるシュージ。
やっぱり優しい弟だと見直されたシュージ。
彼は家庭が崩壊し始める音が聞こえるような気がしていた。
感想
奈落の羊3巻でした。
面白度☆7 優しい姉度☆8
最初は嫌味ったらしい姉だと思ってましたが、それも弟にしっかりして欲しいが故にキツクなってしまうのだと分かり、急に可愛く見えてきました。
クズがクズを呼び、クズに食い物にされるクズ物語も、暗い雰囲気が強くなってきておもしろくなってきました。
https://kuroneko0920.com/archives/21507































