翌朝、今治は朝一番で提出した始末書の書き直しを命じられイライラしていたところに、なんで自分だけと漏らした愚痴を神庭に軽くスルーされてまたイライラが募った。
ただ、生徒達へのスマホ禁止を告げるのは担任の神庭がやってくれたので、クレームの矢面に立たされなかったことは少し安堵した。
しかし、その日のうちにもう一つ悩みの種が増えてしまう。
クラスの中村が、今治がかつての生贄投票の被害者だと嗅ぎつけ、それが本当かどうか確かめるために直接訊いてきたのだった。
著者名:江戸川エドガワ 引用元:エブリスタ
瀬戸は服巻のスキャンダルが暴露されて社会的死を与えられた事を受け、危機感を募らせていた。
人目のないことを確認して図書室へ入り、彼が来ていないか本棚を間を見て回った。
その時、扉が閉まる音がして振り返ると、笑顔の伊吾が入って来たところだった。
「伊吾くん、もう止めよう」
「え?どうして?」
「こんなこと・・・いつか誰かに・・・」
すると彼は、いきなり抱きしめてきたが、彼女はやんわり身体を離して続けた。
著者名:江戸川エドガワ 引用元:エブリスタ
「私も、あなたも・・・学校にいられなくなる」
「いいよ、別に。涼子さんといられるなら、どうなってもいいんだ。
だから、その時は一緒に逃げよう」
彼の真っ直ぐな目と言葉で、今度は抱きしめてくるのを拒めなかった。
自分に溺れているまだ幼さの残る男子生徒を弄ぶのは、自分の弱さだと分かりながらも、彼女は自分から舌を絡めて、戻れないところまでいこうとしていた。




































