穂花を裏切りたくない気持ちと殺されたくない気持ちがせめぎ合い、従順にオナニーしているフリをしながら時折手の力を緩めて刺激を受け流した。
付き合ってた頃も香織は何でも自分の思い通りにしたい女で、それはエッチも同じだった。
そう思われているとは知らず、結局彼がフル勃起して自分のあられもない姿を見ながらオナニーしていることに自尊心が満たされていく香織。
彼がこの場を切り抜けるために出した言葉も素直に受け取って喜び、子宮で全て分かっていると言いながら、ついにブラもずらして乳首を露にした。

彼も興奮せずにはいられなくなってくる。
それでも、穂花以外の女でイクわけにはいかないと思い、香織の姿を穂花に置き換えてイメージした。
乳首がいやらしく勃起しているのを見せてくるのは、胸を見られるのも恥ずかしがっている穂花に。
手マンオナニーでクチュクチュ音を立てて聞かせてくるのも、真っ赤になりながらオナニーしてくれている穂花に。

カウパーが先っぽから垂れたのを見逃さなかった香織は自分の魅力のおかげだと疑わず、手の動きが激しくなる彼に合わせて指の動きを激しくした。
そして彼の射精より一瞬早くイッタ直後、別の女の名前を叫ばれながら顔射されてしまう。

頬にかかったドロッとした白濁液を指で拭う。
さっきまでのメスの顔は無表情に変わっていたが、自分も他の男の名前を呼んだことがあるからと共感を示してくれた。
優大はその時許したが、香織はその自分の失敗で別れたのか?と訊いた。
彼はそんなことじゃ別れないと答えつつ、香織の浮気を目撃したことは言わなかった。
だから彼は、自分が名前を間違えるのもお互い様だと思っていた。
しかし香織はそう思わず、他人なら不倫、自分ならロマンスの思考回路でザーメンを握り潰してから彼の顔面に蹴りを叩き込んだ。

彼を忌々しそうに見下ろすと、股の間から愛液が滴り落ちた。
再び萎んだペニスを乱暴に握りながら、香織は捻じ曲がった本音を吐き出し始めた。
自分ではなく穂花を選んだ彼への恨み。
可愛くてエッチもうまい自分を捨てた恨み。
自分に跨った男たちは自分より不幸でなくてはならなかった。

彼は人を好きになることはどういうことなのか道徳的に諭そうとするが、自分の考え以外は間違いとしか思っていない香織には響かず物扱いされ、唯一自由になる右手を踏みつけられた。

もう彼に言えることはなかった。




































