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予想通り、残りのゴブリンは横穴を掘り切って外に出て来たところだった。

 

 

彼はさっそくスリングショットで8匹目を仕留めてから、出て来た数と武器を確かめた。

 

突進する彼の盾を中心に女神官が聖壁をかけると、魔法の盾のように防御力と範囲が格段に上がって攻撃を跳ね返していく。

彼はそれでいつものように、ゴブリンを仕留めていく。

著者名:蝸牛くも 引用元:ビッグガンガン2018年12号

 

 

ついさっきまで使っていたツルハシも利用して襲い掛かってくる棍棒持ちを返り討ちにすると、指揮していた一際いい装備を身に着けている一匹が巣の中に逃げようとする。

 

女神官は見逃さずにもう一度スリングショットを放ち、今度は後頭部に直撃させた

著者名:蝸牛くも 引用元:ビッグガンガン2018年12号

 

 

兜で致命傷を免れたが前に倒れ、自分たちで掘った瓦礫に顔面を打ちつける。

 

その隙に彼は距離と詰めて背後に迫り、容赦なく背中を突き刺すと、ゴブリンは汚い大口を開けた。

 

彼は念のため、頭を掴んで地面に打ち付け止めを刺した。

 

 

これで12匹。

 

女神官は彼の疲労を考えて飲み物を差し出し、彼も素直に受け取って返事をするが、本当に最低限しか飲まないことを知っている女神官の心配はどうしても消えなかった。

 

しかし、彼が急にスリングショットを直撃させたことを褒めてきたので、彼の心配どころではなくなってしまった。

 

一瞬何を言われたのか理解できなかった女神官。

意味が飲み込めると一瞬で顔が火照ってうろたえるが、彼は淡々としたもので戦況を整理し始めた。

著者名:蝸牛くも 引用元:ビッグガンガン2018年12号

 

 

落ち着きを取り戻した女神官はホブと聞いて、緊張感を強くした。

 

それを察したのか彼は水筒を返して飲んでおくよう言い、女神官は間接キスを思ってまた顔を火照らせる。

 

そして、巣を壊滅させるべく、洞窟の中に踏み込んでいった。

著者名:蝸牛くも 引用元:ビッグガンガン2018年12号

 

 

 

一方、今回は一緒にゴブリン退治に行っていなかったエルフたちは、酒場で酒を呷っていた。

 

たった一杯でいい感じに出来上がっていたエルフは言葉足らずの彼に対する愚痴をモノマネ交じりで吐き出しまくっていた

著者名:蝸牛くも 引用元:ビッグガンガン2018年12号

 

 

同席している槍使いが苦笑いでなだめても勢いは止まらず、今回の冒険がゴブリン退治でないと分かった瞬間に断られたのを思い出し、欲しい言葉を一切くれないことに怒り心頭。

 

それを恋愛感情に結び付けられればそれも心外で苛立ち、自分の何分の一も生きていない人間の短絡さを指摘するが、ドワーフとリザードマンは慣れたものだった。

 

 

酒とチーズで至福を得られる彼ら。

 

リザードマンは女神官と二人きりで焦るのは受付嬢だろうと視線を送り、妖艶な魔女も同じ恋する乙女として苦労を慮った。

 

受付嬢は焦ってなどいないような余裕を見せるが、揺るがない真実を突かれれば何も言えなくなった。

 

5年

 

彼が気になりだして5年も経つのに未だ様子見なのを指摘されれば、下を向くしかなかった。

著者名:蝸牛くも 引用元:ビッグガンガン2018年12号

 

 

受付嬢を見ているのは槍使いで、槍使いに見て欲しいのは魔女。

 

ままならない思いを共有していた女二人は苦笑いを零し合った。

 

 

 

エルフの愚痴から始まった流れは増加傾向にある悪魔絡みの依頼に変わった。

 

エルフたちの今回の依頼はその悪魔絡みであり、断った彼の代わりに槍使いと魔女を誘って戦力を整えたのだった。

 

まだ断られた不満が残っていたエルフが自分の手柄をアピールするのを軽くいなした受付嬢は、改めて進展のない彼との関係を考えた。

著者名:蝸牛くも 引用元:ビッグガンガン2018年12号

 

 

所詮、依頼を仲介するギルドの職員は共に冒険に行けるわけもなく、必然的に女神官に距離を開けられてしまう

 

とは言え、今更アプローチする勇気はなかなか持てない。

 

何も気づいていない槍使いが顔を突っ込もうとした直後、話題の彼と女神官がゴブリン退治を終えて戻ったが、疲労困憊で今にも眠りそうな女神官は早々に部屋に帰った。

 

 

酔いが冷めないエルフに呼びつけられた彼は相変わらずの悪意ないぶっきらぼうさでテーブルに近づいてくる。

 

すると受付嬢は勇気を出して自分の横に席を用意し、何気ない切り口から会話を仕掛けた。

著者名:蝸牛くも 引用元:ビッグガンガン2018年12号

 

 

何を訊かれても一言で簡潔にぶつ切るものだから、魔女も受付嬢に加勢して質問を補足すると、彼は皆殺した数、装備が整っていたこと、幸運にも攫われた娘たちが無事だったことを話した。

 

普通なら考えられないことに受付嬢も共に疑問を抱いて寄り添うも、結局、彼にとって仕事の会話でしかない。

 

エルフがそこでまた不満をぶつけ、彼が素直に善処を約束したタイミングで、受付嬢はもう一回、今度は大きな一歩で踏み込んだ。

 

明後日の収穫祭当日の予定は開いているか?と。

著者名:蝸牛くも 引用元:ビッグガンガン2018年12号

 

 

彼は逡巡した。

 

兜の奥の目がどんな光を宿しているか誰にも見えなかったが、訊き返した質問でやはりゴブリン以外のことを考えていないのが分かったので、受付嬢は食い気味に否定した。

著者名:蝸牛くも 引用元:ビッグガンガン2018年12号

 

 

彼は予定は恐らくないという。

 

一般的な感覚を持っていれば誰でも察せられるほど期待した面持ちで彼の答えを聞いた受付嬢は更に一歩踏み出し、一緒に見て回って欲しいと誘った。

 

 

あくまで、用心棒的な意味合いで。

 

そう付け加えた受付嬢の勇気を出し切れないいじらしさに彼が気づけるはずもなかったが、誘いを受け、ついに受付嬢の喜び100%の笑顔を引き出した。

著者名:蝸牛くも 引用元:ビッグガンガン2018年12号

 

 

周囲の微笑ましく思う空気と受付嬢の喜びには気づかず、彼も疲れているのかもう帰ると言うので、受付嬢は肝心の一言をモジモジと捻り出そうとする。

 

その前に、その辺の常識はあった彼が落ち合う場所と時間を確かめつつ、やはり乙女心には気づかずドワーフたちも誘ったが断られた。

 

 

彼が出て行くと、皆が受付嬢の勇気を出したアプローチを褒め称え、槍使いの悲しみを無視した。

著者名:蝸牛くも 引用元:ビッグガンガン2018年12号

 

 

感想

ゴブリンスレイヤー29話30話でした。

剣の乙女の守ってあげたくなるレベルがうなぎ上りに上昇していきますが、やっぱり朴訥でやるべきことをやれるタイプの彼に惚れちゃうんですね。

それはそれとして、勇者の圧倒的な強さがようやく現実離れしたファンタジーっぽかったです。

恋愛模様が強くなってきましたが、ここに牛飼娘が絡んでくるのかどうか気になりますね。

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