螺旋階段を後からついてくる彼を振り返った受付嬢は、彼の男の部分を刺激するためか、スカートに見えてそうじゃなく、チラリが見えないことを残念に思っているかあけすけに訊ねた。
彼はそれには答えず、転げ落ちてもおかしくないことを注意した。

ともかく、その時は彼が支えてくれることを確認した受付嬢は満足して前を向き、最上階まで転げ落ちることなく辿り着いた。
ドアの横のテーブルにランタンを置いた受付嬢は、ここに彼を連れて来たかったと伝えてしっかりハードルを上げてから、ドアを開いた。
ドアの先は、この街を一望できる見晴らし台だった。

彼がお祭りの準備中だけじゃなく、これまでもずっと見回りしていたことを知っていた受付嬢は、平穏な祭りの様子を見て安心して欲しかった。
しかし彼は、賑わう祭りを見ても、どれだけゴブリンを退治しても、だからこそ安心はできないと答えた。
やがて太陽が山の向こうに隠れて街が闇に包まれていくと、一つ二つと仄かな灯りが空に舞い上がって来た。
すぐに何十何百と多くの灯りが舞い上がって来たそれは、ドワーフたちも作っていた天灯だった。

街中の人が空に昇っていく天灯を見上げる中、母親と一緒に祭りを楽しんでいた少女も手を離し、多くの中の一つに紛れ込んだ。
デートのクライマックスには最適のスポットとタイミングで、受付嬢は最後の質問をしようとした。
しかし、祭りもクライマックスの時間になっていて、広場に作られたステージを見物客が囲み、静かに大人しくその時を待っていた。
篝火に照らされたステージ。
そこに堂々と現れたのは、いつもの雰囲気とは全く違う、荘厳なオーラを纏った女神官だった。

感想
ゴブリンスレイヤー33話34話でした。
とにかく牛飼娘と受付嬢が可愛すぎる回でした。
ただ勇者たちも出張っているのなら、今までにない強敵が出るか、彼との出会いだけ運命づけられていたのか、次回に期待が高まります。
https://www.kuroneko0920.com/archives/58273


































