50話
全員の意思が統一されると、幸先よくラネが彼の監禁場所特定に成功し、豹変した理由も割り出した。
さっそく乗り込むことにしたルネたちは、駅前でリマと合流し、家に残って指示役になったラネに詳細を聞きながら目的地に向かうことにした。
バーで彼がトイレに立った時、咲耶は盗聴アプリをインストールし、彼の動きをチェックできるようにしていたのだが、それを堂々と彼にも伝えていたのだ。
普通なら即座に削除すればいい話だが、咲耶がどういう人間か知っている彼には、そう簡単に拒絶することはできなかった。
なぜなら、咲耶の機嫌を損ねれば、どういうことが起きるか予想できたからだ。
養護施設時代に主従関係を結ばされた彼は、大人になった今でもそれを子供の頃のお遊びだからとなかったことにできない理由があった。

同時期に施設にいた、森田可奈子という少女。
その子の存在が、二人の歪な関係に深く関わっていたのだ。

一方咲耶は、リマを襲わせたチンピラたちに、今度は由井園を襲えと指示を出していた。
何か弱みでも握られているのか、チンピラたちは軽く凄まれただけで震えあがり、連続した犯罪行為にも関わらずに素直に従ってしまうのだった。
咲耶はこうして、邪魔者を排除して自分に忠実な人間だけを侍らす人生を送ってきていた。

ラネが仕入れた情報を聞いているうち、目的地の建物に着いた。
咲耶には二つの顔があるらしく、昼は喫茶店の単なる従業員、しかし夜になれば、ハプニングバーの店長といういやらしくそそる顔に変貌。
由井園やルネが知らないハプニングバーは、君嶋も引いてしまう大人の世界。
もちろん、誰彼構わず入れるような店ではなかった。

地球の性的な知識をバッチリ仕入れているリマは、勝手知ったる感じでインターホンで店側に来店を知らせようとするが、同じタイミングでリマを襲撃したチンピラたちが出てきた。
バカなチンピラは驚いた拍子に自分たちが襲撃犯だと丸分かりな声を出してしまい、リマも察さないわけにはいかなくなった。
本当は彼をいの一番に助けに行きたいリマだったが、ジェダイの騎士みたく、邪魔で復讐すべきチンピラたちの相手を買って出たのだった。
リマに任せた残りの3人は店内に入り、地下への階段を下りていく。
扉を開けてバースペースに一歩足を踏み入れると、刺激たっぷりの世界が広がっていた。
半裸で縄に縛られ吊るされている女、ピンサロみたいに乳首にむしゃぶりついている男、下着でダーツを楽しむ男女、鞭で尻を叩かれて喜んでいる男、目隠しと手を拘束され電マで責められよがっている全裸女etc
客たちは思い思いに好きなことで性を解放して楽しんでいた。

未経験の由井園には直視しづらい光景が繰り広げられ、さすがに初めて来た君嶋も顔を赤くする魅惑の世界だった。
そしてルネはと言えば、さっそく丸い小窓の向こうを凝視していた、
そこは行為様に隔たりが設けられているスペースらしく、カップルなのかも怪しい男女が立ちバックでリズムよく性器を擦れ合わせていた。

他人SE〇に興味津々の二人はしっかり結合部を観察。
ルネは下品に両手を使ってピストンを再現してはしゃぎ、太いのが根元までと驚きを示したその時、当然女性だけでいる彼女たちに男たちが声をかけてきた。
ただこんな場所のナンパ野郎は、ビールジョッキ片手に全裸でも違和感はなかった。
とにかくチン〇を見せつけながら一緒に飲んでお話したい彼らは、意地でも逃がすまいと気持ち悪い手繋ぎサークルで追い込んでくる。
仕方なく、この中で一番性経験が豊富な君嶋が相手になることを引き受けた。

テキーラどころかスピリタスを要求する強気な君嶋が心配ながらも任せるしかない二人は、ラネの指示でハプニングバーの最奥部へと進むことにした。
ここに来る電車内で、森田可奈子が咲耶にどんな目に遭わされたのか聞いた彼女たちは、彼もその時のことを思い出さされて支配下に置かれていることを知った。
そんな卑劣なハプニングバー店長から彼を助け出すため、更に地下に潜ったルネと由井園。
その途中で待ち受けていたのは、マッドマックスワールドに似合いそうなド変態だった。

いつもなら悲鳴を上げて逃げ出したい相手だが、彼が自分を犠牲にして自分たちの安全を守っていると分かったルネは、片腕だけエイリアンフォルムに戻して突破を図ろうとしたのだった。
感想
すんどめミルキーウェイ48話49話50話でした。
リマの元相棒だったパッツンちゃんが関与している気もしますけど、彼の生い立ちが起因しているので可能性は低そうです。
リマを襲撃したのは咲耶の差し金か、ラネは一体何に気づいたのか?
https://www.kuroneko0920.com/archives/60435
































