12話後編
他の事件とは様相が異なる、殺人と放火が加わった第4の事件。
明確な被害者がいるとあって捜査は進んでいるらしく、現状数名の容疑者が挙がっているという。
その中にアツシは含まれておらず、山之内はここぞとばかりに媚を売って腰をくねらせた。
第4の事件だけサクラの異能力が介在していないから、証拠が残されて早々に容疑者が挙がっていると彼は考えた。
サクラの犯行にただ便乗し、罪を擦り付けられるだろうと考えた狡い犯人はしかし、殺人をも犯す凶悪性を秘めていた。
サクラに出会ってしまったせいで3億円事件に関与させられ、犯人だと疑われ、便乗犯に罪を擦り付けられそうになっている緊急事態。
踏んだり蹴ったりだが、彼はうまく山之内やサクラを使うことで凶悪犯に相応の償いをさせるつもりだった。

そこで容疑者が誰かということになるが、事件関与が疑われる車が希少種でそこから辿り、数名にまで絞った状況だった。
容疑者5人の共通点は、希少車種を所有できる財力が十分にありそうなことだった。

とは言え彼らはまだ疑われているだけで、警察もおいそれと手出しできず、捜査本部にサクラの存在がバレるのも時間の問題と言えた。
捜査権を持たない彼ができるのは、慎重に迅速に容疑者たちの心を読んで真相に近づくことだった。
一方、タワーマンションの一室では酔狂なイベントが行われていた。
鎖に両手を繋がれ、下着姿で息を荒げている数名の女性。

必死に謝っている彼女たちの前に同じく下着姿の女がいて、あの人からのメッセージだといい、繋がれた一人にスマホの画面を見せた。
怯えている彼女はそれを呼んで一気に青ざめるが、女は楽しそうにいつもの返事を促した。
メッセージの内容がどれだけ恐ろしくて痛そうでも、彼女は汗を噴き出し、震えながらいつもの返事をするしかできないようだった。

その返事を聞くや、女は嗜虐的に口角を上げ、メッセージの内容を遂行したのだった。
女は指示通りにやったことを電話の相手に伝え、警察の捜査を止めきれなかったことも報告した。
女が電話している相手は、サクラの現金強奪事件に便乗し殺人まで犯した凶悪犯で、女はそれの隠蔽・罪の擦り付けを企む協力者だった。

感想
ドクザクラ11話12話でした。
山之内を乗っ取って寝台に乗って縛ってから、自分に戻ったんでしょうね。
アツシを傷つける者には容赦しないとして、サクラの家族が今どうしているのか気になりますね。
https://www.kuroneko0920.com/archives/65045



































