14話後編
際どい下着姿になり、彼の背中にしな垂れかかった栗原。
お金のためなら他者を陥れ、利用することを何とも思わない彼女は悪い笑みを浮かべた。
直後、待機させていたマッチョ男が雪崩れ込んできた。
息荒く顔に血管を浮かべ、怒りを露わにする男。
栗原は予定通りの展開にニヤつき、慌てた振りでアツシの背中に隠れた。
マッチョが暴行を働いたのを利用し、二人から金を毟り取るつもりだった。
億単位の金を毟り取ってやろうと汚く微笑んだ直後、マッチョ男が拳を振るい、栗原の腹部に激痛が走った。

抜かりなく、マッチョ男をサクラに乗っ取らせていた。
一気に涙と涎が垂れ出た栗原は訳が分からず、痛みに耐えかねて蹲った。
しかしサクラは容赦なく髪を引き掴んで持ち上げ、彼と二人きりで誘惑したお下劣行為を責め立てる。

殴られ、切れられる意味も分からない栗原はあまりの苦しさに荒く呼吸するしかできず、彼が間に入ってサクラを宥め始めた。
彼が暴力行為を咎め、訳知り顔で話す様子を見せられた栗原は、二人がいつの間にか繋がっていたのを察した。
完璧に作戦が失敗どころか、そもそも成功する可能性がなかったことを思い知った栗原は怯え、後ずさるが、ここまで恐怖させるつもりのなかった彼は穏やかに落ち着くよう声をかけ、改めて写真の車の持ち主が誰か訊ねた。
ただし、持ち主を喋らないのなら然るべき報告をしなければならないと脅しをつけて。
ハメるつもりがハメ返された栗原は負けを認め、口を割った。

ホテルを出た彼はさっそく、暴力禁止だと言ったのにすぐに破ったサクラを説教した。
栗原の悪意レベルから何か仕掛けてくると分かっていた彼はうまくマッチョを利用する作戦を思いつき、サクラに協力してもらったのだが、約束を守れないならもう一緒の外出はなしだと諭した。
するとサクラも、できるだけ我慢したが栗原の誘惑に限界を越えたんだと言い訳。
それでも最初からボコボコにする気はなく、用意した刃物でグッサリいくつもりだったと明かした。

マッチョに乗り移って包丁を忘れていなければ、本当に殺人犯になるところだった。
感想
ドクザクラ13話14話でした。
いよいよ捜査開始ですが、さすがに一人目で容疑確定とはいかないでしょう。
この騙し合い、サクラに頼っていなくて大丈夫なのか。
https://www.kuroneko0920.com/archives/66605


































