26話
二階から突き落とされ、通りすがりの男にもしこたま殴られた御園は完全に後悔し、恐怖に打ち震えた。
サクラはママに口酸っぱく言われた通りに、みっともない命乞いを見られないように御園の足を引っ張り、部屋で始末してやろうとする。
しかしサクラも足を大怪我しており、階段を上がるのに苦労していると、潜んでいた黒づくめの男に背後から襲われてしまう。

躊躇ない殺意を込めたナイフの振りに敵認定したサクラは、タイミング良く騒音の苦情に出て来た住人の男の意識を乗っ取り、そいつで黒づくめを返り討ちにしてやろうとした。
しかし黒づくめは何か格闘技をやっているのか、首に両手をかけられても容易く背負い投げをキメて見せた。

実際に乗っ取りを見た男は、住人から3億円の在処を訊き出そうと問い詰めるが、当然、サクラは自分に意識を戻して逃げていた。
そのことを御園に言われて気づいた男は、今から追いかけて殺しても人目について正当防衛にならず、アツシに罪を被せられないからと追いかけなかった。
そして流れるように御園に止めを刺した。

血も涙もなく御園を殺した男は、御園を泳がせた結果、乗っ取り能力が本物だと確認できたこと、サクラには逃げられたが御園の携帯を持ち逃げしてくれたおかげでGPSで追えることを、また相変わらず女とヤっていた本城に報告した。
事も無げに殺人を犯し、簡単にアツシに罪を着せる報告を国家権力に入れたこの男は、この件を堂々と捜査している蔵前という名の刑事だった。
蔵前はすぐにサクラに罪を被せた緊急配備を敷き、街はパトカーのサイレン音が響き渡り始めた。
片足以外にも重傷を負いながらも、サクラはひょこひょこ歩き、アツシとの待ち合わせ場所に向かい、情報を渡し、褒められ、結婚し、約束を果たせるという希望を抱いた。
しかし車で追われればあっという間に追いつかれてしまう。
蔵前は現代日本にも関わらず、丸腰の少女相手に銃を構え、通行人に相手の凶悪性を擦り込もうとするが、サクラは声から黒づくめと同一人物だと気づいた。

負傷から自力で逃げられないと悟り、能力の限界を計算したサクラはまだイケると判断し、通りかかった車の運転手を乗っ取り、蔵前に突っ込んだ。
しかしギリギリで躱した蔵前は指示通りに、空っぽになったサクラの身体を始末しようとする。
するとサクラもそうはさせまいと、彼を助けたい一心で別の運転手に乗り換えてもう一度突っ込んだ。
今度こそ蔵前は轢かれてぶっ飛ばされた。
サクラは素早く自分の身体を回収し、運転手になったまま逃げようとした。
だが轢かれながらも防御体勢と受け身を取った蔵前はしぶとく立ち上がり、正当防衛として発泡し、見事に後輪を撃ち抜いた。

そしてコントロールを失った車は、あえなく電柱に激突してしまうのだった。
さすがにサクラも気を失ってどうしようもなくなると、蔵前は彼女が暴れているかのように一人芝居で野次馬にアピールし、また正当防衛としてサクラにもぶち込もうとした。
その時、草場から連絡が入り、送ったURLを今すぐ確認しろと急かされた。
本部からの指令では従うしかなく、蔵前が添付されたURLを開くと、ある動画が流れ始めた。
それは冤罪で追われているアツシが真犯人の名前を公表する告発を仄めかし、これを見ているはずの蔵前たちにサクラ解放を求める駆け引き動画だった。

感想
ドクザクラ24話25話26話でした。
マインド=アイ対策を取られたら、サクラはただの狂気のヤンデレ美少女になってしまいますし、骨折り中なら抵抗もままならないでしょう。
本城はどうして警察の人間を従わせられているのか、その理由が気になりますね。
https://www.kuroneko0920.com/archives/71411



































