35話
なぜ山田サキが詐欺師の常習犯なのか。
優奈が見たところ、サキはこのタマロワで勝つ気もないのにゲームから降りようとしないからだった。
サキを詐欺師だと疑った大きな根拠は二つ、コスプレ仮装セック〇において見せた非凡な演技力はそんじょそこらの俳優も真っ青なレベルだった。
もう一つは監視カメラの位置と死角を的確に早い段階で把握していた危機管理能力は、犯罪者のそれ。
それは殺人犯が持っていてもおかしくない素質だが、サキは優奈たちにメッセージを送っており、その真意に気づいた優奈は、だから殺人犯ではなく詐欺師にほぼ間違いないと判断できた。

では五十嵐の秘密を知ってリタイアしない理由とは何か。
一般人の場合は騙されたと思いすぐにリタイアをするだろうし、保険金を狙っている殺人犯はリタイアするメリットがなく、そして詐欺師にもゲームに参加し続けるメリットがあるように思えない。
ただ露骨に矛盾を生み出したサキを殺人犯とするには無理があり、そこで重要なのは菜月が言っていた、お金以外が目的で参加しているメンバーのこと。
つまりサキは運営側がねじ込んだ盛り上げ役のサクラで、それならば彼女の中途半端なヤル気も合点がいく。

勝つ気はないが降りたくても降りれないサキなら、ゲームをコントロールしようとしている優奈たちにつくメリットがある。
ではどうやって、運営に厳しい指示を受けているだろうサキの協力を取り付けるか。
その前にまず、サキが殺人犯でないという可能性をできる限り100%に近づける必要がある。
そこで優奈は手書きのメッセージをサキの部屋に忍ばせ、それに応えてくれるかで確かめてみることにした。

翌朝、メッセージ通りの物がリビングに置かれているのを確認した優奈は自分の推理を確信に変え、残る二人のうち、現時点で弓月か詩織のどちらがいいか、五十嵐の意思を訊いてみた。
五十嵐がほぼ迷わずに選んだのは詩織で、確かに嘘か見栄か分からない経験人数を明かした弓月と、死別を経験しながらも相手への深い愛でお涙頂戴を成功させた詩織となら、理解できる人選だった。

しかし、どちらかが間違いなく殺人犯である以上、どちらが殺人犯だった場合に殺される可能性が高いかを考えると、如何にもポンコツ感が漂う弓月より、何でもそつなくこなしそうで伴侶が死んでいるということからも、詩織が黒だった場合の方が危険なはず。
サキを味方にできたとしても、次の判断はまさに生きるか死ぬかの究極の二択になる。

こうして優奈は二択にまで花嫁候補を絞ったが、果たして推理は正解なのか…
感想
タマロワ33話34話35話でした。
どこかに嘘かどうか判断できる言葉が何か明かされましたが、なぜサキが詐欺犯と言い切れて味方になるのかの理由も尤もらしいですが、それすらも頭がいい殺人犯の誘導かも知れませんね。
https://www.kuroneko0920.com/archives/77945



































