毒蛇殺人の犯人だと疑われているボーアは本当に悲し気な目をするが、なぜ大切な墓場までアルクを連れて来てペラペラ悲恋の惚気話をしたのか。
それは自分たちも従姉弟同士だからだと打ち明けるや、アウレリアを愛していたアルクの気持ちはよく分かると言いながら絡みつき、激しいベロチューで襲いかかった。

亡き夫をまだ愛していそうでいて、四家会談の後からムラムラしっ放しだとぶっちゃけるので、アルクはしっかりマハト入りワインの効果が出ていることを理解した。
仕組まれた発情とは知る由もないボーアは、夫としたプレイをアルクともしたくてここに連れてきたのだ。

泉に潜って全身を濡らしたボーアは、よく夫と一緒に水浴びしたものだと振り返るが、身体はむしろ火照っていく一方で、アルクに覆い被さりながらその気にさせようと舌をチラつかせる。
もちろんアルクの最優先目的はエンシュウ家の戦力であり、身体が疼く未亡人を満足させて快楽でも手懐けることに成功したのだった。

事後、ボーアは意外と尽くすタイプなのかぺたんこ座りの膝枕でまったりタイムを過ごそうとするが、アルクは改めて帝国と戦うから協力よろしくと切り出した。
しかしボーアが見たところ、あの襲撃部隊を帝国兵と決めつけるのは早計かも知れなかった。
襲撃者たちは本当に帝国の兵士なのか。
一考の余地ありの可能性を提示されたアルクは、確かにその通りだとハッとした。

その夜、ナーガラ領に帰ったジョアンナは噴水の水を操って魔法の修行をし、セリーヌがそれを相手に剣の稽古に励んでいた。
ジョアンナのセコンドを請け負ったフェラリスは、イスティシアで何があったのかを聞き、アルクたちが帰って来てから一気に慌ただしい雰囲気になったことを指摘するが、それもそのはず、戦いに向けて続々と兵が集っていた。
セリーヌもその時に向けて腕を磨いているのか、アルクはちゃんと勝利の算段をしているはずと信じていたが、少なくない血が流れるだろうとは思った。

アルクは執務室に篭り、寝る間も惜しんで戦の準備のために事務作業に励んでおり、ティアが体調を心配しても気にするのは自分より身重のウェンヌのこと。
眠ってと求めても眠るつもりがなさそうなアルクが心配でならないティアはだから、先日の襲撃について分かったことを耳打ちした。
それでアルクは予想が的中したことで、また覚悟を決めた。



































