156話
自分を殺せる剣は彼に持っていて欲しい、その上で世界か自分かを選んでほしい。
強い信頼の上で選択を求められた彼は凄いプレッシャーに晒されるが、いつかは二択を迫られるんだと覚悟を決め、剣を守るからまずは一緒に取りに行こうと答えた。
仁科がその答えに可愛くうんと返すと、彼は隠れているつもりのルーミにも交尾役として同行を頼み、彼女は悦びでキュンキュンするが、単なる穴要員にしか聞こえない物言いに仁科はまた嫉妬深い神らしい睨みを利かせた。

一方、脳みその生贄として差し出されたミミと二人になった魔女は、喰うどころか自分が嘘を教えたことで本当に人を殺して食い漁る殺人鬼にしてしまったことを逆に詫び、人を喰っても魔女になんかなれないんだと暴露した。
だからお情けで拘束を解き、もう住めなくなったこの街から逃げてどこへでもお行きと促した。
まさかの続く命にミミは、別れの前にどうやって魔女になったのかを訊ねると、魔女は素直に、魔女の脳を喰って魔女になったのだといやらしく微笑んだ。

そしてミミが無駄に襲いかかってこないよう、激烈ババアでも人間がどうにかできるもんじゃないとビビらせた。
するとミミは感謝の言葉を返した。
彼はさっそくカルンナッハへ剣を取りに行くと決めたことをユーマたちに報告し、ぬか喜びさせないために、あくまで仁科の記憶を取り戻すのが優先だとも補足した。

とにかくカルンナッハの場所を訊ねると、トリスが地図を開いてくれ、指し示した場所はアルスレイヤから北にほど近く見える位置にあるが、徒歩でしか行けない険しい道を五日はかかるという。
ともあれ行くしかないので仁科にも頑張って歩いてもらうことにして、善は急げと明日出発することに決めると、ピアノがみるみる寂しさを募らせるものだから、ロミーがすかさず察してロボットらしく発情中だとからかい出す。
全く仲の良い乙女なやり取りで愛され度を感じる彼のため、今日は壮行会を開くことになったのだが、もちろん酔い潰れて乱交パーティーになるのが前例だ。

その時、街からまだ逃げてないミミが現れた。
ミミがまだ生きている意味が分からない面々だが、魔女が見逃したのなら自分たちで引導を渡してやるだけなので全員武器を構え、ボコボコにしてやることにした。
しかし、ミミはもう人間を辞めていた。

魔女に礼をしたミミは教えてもらった通りにありがたく食い散らかしてから、憎き奴らに目にもの見せてやるためにやって来たのだった。


































