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21話

お互いに惹かれあう男女が、恥じらいながら初めて結ばれたのと変わらないような一夜を過ごした鐘井と皆川。

キスをして、熱い体をぶつけ合って、寄り添って眠る。ただそれだけだった。

 

未遂に終わった花火と麦。俺を好きじゃないからできないんだよという彼は、「ちゃんと付き合う?」と提案するが、彼女はそのとき答えを出せなかった。

帰って一人になると、また一人の寂しさが募ってくる。女友達を利用して、同じ境遇の男を利用して。今は何をしても寂しさが完全に消えることはなかった。

 

翌日、学校で皆川先生とすれ違った時に「鐘井先生としちゃった」と囁かれた。

 

花火がしたかったことを、あっけなくしてしまったクズ女。好意ではなく、自分が気持ちよくなるために他人の幸せを奪う行為。それは、さぞ気持ちいいんだろうなと思った。

だったら、自分も同じことをしてみればいいんだ

 

 

花火は麦の提案を受け入れて付き合うことにした。

その前に清算しなければならない関係がある。麦とちゃんと付き合うことにしたから。そう報告して、これからは大事な友達に戻りたかった。でも、早苗の覚悟はその程度で揺らぐほど簡単なものじゃなかったんだ。

 

 

22話

花火はもう利用しないと決めてきた。思った以上の好意にたじろいだけど、これからは放課後二人きりで会ったりしないと言って振り切った。

友達として好きになって、色んな話をして、楽しい時間を過ごした後で、今度は慰めるためだけに利用して一方的に終わりを告げる。
それは、とても酷いことだと分かっていたし、相手の顔をちゃんと見なきゃいけないと思っていても、怖くてできなかった。

 

具合が悪かったから、自習を抜け出して図書室に行くと、早苗が追いかけてきた。気まずいはずなのに、今まで通りに振舞おうとしてくれているのかと思った次の瞬間、机の下で太ももに手を滑らせてきた

 

放課後じゃなかったらいいんでしょ?そう囁く。

 

その後、結局保健室で横にならなければならないほど熱が出た花火。それでも、早苗は離そうとはしなかった。私たちの関係は誰も知らないんだから、それが続くだけだよ。熱で朦朧とする頭では、その言葉の意味を冷静に判断できそうもない。

 

花火の魅力はその危ういところだよ。男を落とすなんて簡単。心を開いたフリをすればいいの。本当の心は閉ざしたままでね。じゃないと壊れちゃうから。

そうして、黒く染まった花火を見せて」この本音だけは隠して、早苗はアドバイスした。

 

 

体調がすっかり回復した花火は、母親に頼まれて買い物をしていた。そこで、偶然皆川と一緒にいた若い男と出会う。
妙に距離間が近いのに嫌悪感を抱くが、その時、早苗のアドバイスが頭をよぎると同時に、この男の好意を自分に向ければ、皆川の傷ついた顔が見れるかも知れないと思った。

 

 

感想

クズの本懐4巻でした。

お兄ちゃんがやっと男を見せてくれましたよ!万歳!でも利用されるだけの駒だったのは残念無念です。どうにかして、心から惚れさせてやってくれ。そして、オラオラ系彼氏になって、ガツンと言ってやってくれ。

花火、クズ道本格始動で期待が高まります。

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