9話
一夜明け、黒羽に付いて行くことに決めた紀藤。
そこにキリが現れた。
その時は確かにキリだと分かる少女の姿で、壁にぶら下がっている化け物も女の姿に変わっていた。
キリは紀藤を安全なところにまで送り届けたいだけだったが、彼は黒羽を死なせないためにも付いて行くことに決めている。
だから、化け物の見分けがつく紀藤を連れて行くことにした黒羽。仕方なくキリも同行することになった。
須賀たちが遠くに逃げ去ってることを祈りながら車に揺られていると、さっそく化け物たちが襲撃してきた。その中にはあのツインテもいた。
すると、人間の頃の記憶が残っているかのような台詞を吐き、黒羽を挑発する。
彼女は紀藤の表情で標的がそれだと分かったが、ツインテの声を聞くことはできないでいた。
著者名:武中英雄 引用元:喰姫2巻
黒羽は紀藤をキリに託し、一人その場に残った。
何体かはショットガンで撃退できるが、数で押されては間に合わない。
だが、火炎瓶を取り出し一気に何体もを焼き殺していく。
しかしツインテは、他の奴とはレベルが違っていた。
スピードもパワーも段違いで、攻撃を仕掛ける間もなく吹き飛ばされてしまう。
そのまま止めを刺されそうになった瞬間、キリが間一髪で間に合う。
著者名:武中英雄 引用元:喰姫2巻
10話
一人残された紀藤は、自分の無力さを嘆いていた。
とぼとぼと歩いていると、化け物に喰い散らかされた死骸を見つけるが、それが須賀たちではないことに安堵してしまう。
そして、そこに一台のバイクがあるのを見て引き返そうと思いなおしたとき、何かが近づいて来た。
キリと黒羽の共同戦線になり、距離を取り出した化け物たち。
すると、大きな袋を一匹がどこからか持ってきた。中からは生きた人間の子供が出てきた。
化け物は子供を人質にしようとしたが、黒羽は今更子供が一人死のうがどうでも言いとばかりに非情な言葉を返す。
しかし、投げ飛ばされてくる子供がか細く「おかあさん」と漏らしたのを聞いてしまうと、一人の母親である黒羽は非情になり切れなかった。
子供を庇い、ツインテの一撃をもろに食らい腹部を引き裂かれながらも、化け物に姿を変えた娘の名を呼ぶ。
著者名:武中英雄 引用元:喰姫2巻
死を覚悟した瞬間、銃で武装した集団が現れ化け物を次々と撃ち殺し始めた。
キリは流れ弾に当たりそうになった子供を庇うが、電撃を食らわされ拘束されてしまう。
車に乗せられどこかへ連れて行かれるキリと重傷の黒羽。そこには紀藤も乗せられていた。
11話
六城と名乗る男にどこかの一室に案内された紀藤。
彼らは匿名のメールであの場に駆けつけたらしい。
発信者は黒羽に違いないだろうが、彼女は息を引き取ったと聞かされる。
彼らは化け物を「リーパー」と呼称していた。
本来は、絶対に駆除しなければならないような対象ではない。
だが、今回確認されただけでも十数人が犠牲になっていて、それは異例と言える被害規模だった。端的に言えば、興味本位でどこかのバカがテリトリーに近づいて刺激するようなことをしなければ、こんなことにはならなかったのだ。
遠まわしに責められた紀藤だったが、明るいニュースも入って来た。
須賀たちも匿われていて、意識が戻ったようだった。
しかし、そこに星野の姿は無かった。助けが来る前に攫われてしまっていた。
須賀や吾妻も自分の無力さに打ちのめされていた。
目の前で連れて行かれる星野。
須賀はただ無事を祈ることしかできずに涙を零す。
紀藤は星野を助けるために、出来る限りの協力をすると申し出た。
そう言うと、一体のリーパーに引き合わされた。
彼女はキリと同じように自我が強く人語を操る知能の高い種だった。
だが、リーパーと呼ばれることは不服らしく、ねねと呼んで欲しいらしい。
紀藤は山田の口ぶりから最初に遭遇した妖艶な女をねねだと思い込んでいたので、突然の事実に驚いてしまう。
著者名:武中英雄 引用元:喰姫2巻
その頃、ツインテは命からがら森の中を逃げ惑っていた。
他の生き残りと合流しようと急いでいると、ひときわでかいリーパーに出くわす。
それを「お母様」と呼び、許しを請い始めるツインテ。
だが、彼女は母親の後を追わされてしまう・・・
感想
喰姫2巻でした。
生物学的に深く掘り下げるかと思いきや、なにやら伝奇ファンタジーの匂いも醸し出してきました。
生前と言うか変異前と言うか以前の記憶が残っているようですし、ゾンビみたいなシステムなのかも知れませんね。その中で稀に強力な個体が生まれたり雑兵になったりする。どこか「屍鬼」を彷彿とさせますね。
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