
終末のハーレムファンタジア特別編86話87話
ネタバレ感想
終末のハーレムファンタジアのネタバレ最新エロ画像(raw/pdfは危険)、感想、配信サイトを紹介。
娼婦と親殺しの極悪人たち。
親の仇に完敗した若き魔法使い。
帝国を滅ぼすべく牙を磨くトカゲの王…
特別編
血生臭い戦争の裏で、ウェンヌとリロとタミィは安心安全に子育てするため、とある田舎の農家に居候することにした。
まさか農家夫婦は領主に仕える一行とは知らず、ウェンヌの子が領主アルクとの間にできたなんて、双方の安全を鑑みて知らされていない。
戦火に包まれるかも知れないナーガラに生まれた次期領主候補、それがセルクだ。

素性を偽って居候させてもらう身、セルクの無邪気な笑顔は少しでも戦乱を忘れさせてくれる清涼剤。
翌早朝からリロは馬の世話を始め、今までと変わらず明るく可愛いロリっ娘ツインテ―ル。

朝ごはんは円卓を囲んでしっかりたっぷり。
この辺りは平和そのもの、老夫婦も賑やかなのは歓迎してくれ、もちろん労働力としても感謝してくれる。
置いてもらうのだから働くのは当然のこと、ウェンヌはこちらこそありがとうと感謝したところでセルクがぐずり出すが、サッと原因が分からない。
すると年の功でおばあちゃん、食後のゲップだろうと指摘してくれ、一発的中の観察眼を披露した。
こうして雄大な自然の中、3人のメイドと赤ちゃんの新生活が始まった。

朝から晩まで農作業と家畜の世話、ウェンヌは子育ての合間に家事の手伝い。
二人がセルクの面倒を見てくれている時に足繁く通うのが、建物は朽ちてしまったが十字架の祭壇だけはちゃんと残っている礼拝堂。
そこでアルクの無事と世界平和を日夜祈っていた。
しかし慣れない農作業や力仕事で、リロとタミィは一日の仕事終わりにはすっかり疲れ切って全身筋肉痛や体調不良で満身創痍状態。

アルクのマハトを授かったおかげかウェンヌはまだまだ元気バリバリなので、仕方なく一人で家中の掃除を一人でピカピカにこなし、メイドとしての誇りを取り戻して半端ない達成感でご満悦。
二人が回復するよう介抱もすれば、ウェンヌが雇い主だと思っている老夫婦には奇異に映る光景だが佳きことは佳きこと、セルクの笑顔の後に夕日が沈んでいくのであった…

特別編2
今回の主役はすっかり影が薄くなって登場しなくなって久しいアルクの従兄、ガビアルだ。
姉を除いて性格の悪さが災いした一家はアルクのクーデターに敗北し、貴族のボンボンは東国に逃亡中だった。
付き従ってくれている忠臣は数人、どこに人望があったのか不思議でならないが確かな忠誠を示してくれるおっさんたちと共にリベンジを思い浮かべれば、アルクがムカついてしょうがない日々。

中国か台湾か、そんな趣の国の飯屋で英気を養いながら、アルクの建国情勢を頭に入れていく。
カイメイアとの結婚。
ファフニール王国を名乗ってレプタイル諸国連合として統一し、帝国を討ち亡ぼす算段だと聞けば、返り討ちにされろと悪態を吐くのが恨みを持つ人の心。
そんな怒り憎しみが酒の肴にはうってつけで、悪い酔い方をしてしまう。
それは一国の領主のプライドからくるもの、落ち武者のような逃げ隠れの日々が受け入れがたいのは当然、しかもいびっていたアルクに出し抜かれた結果なのだから苛立ちは最悪。
そうして大声で店に迷惑をかけて目立った矢先、すぐゴロツキにロックオンされてしまう弱り目に祟り目。

イキって睨み返してもちょっと剣の使える元ボンボンお坊ちゃまでしかなく、荒事で生きているチンピラには何の効果もない。
と言うことで払ってくれる当てなど無いあろうに身代金目当てで狙われたガビアルは、指まで失う踏んだり蹴ったりな人生が始まりかけた。
その時、他の席にいたお爺さんが音もなく近づき、ゴロツキ親分を一突きでぶっ飛ばした。
魔法には見えない新たなカテゴリの能力か、東国らしい気功か念能力的な何か。
まさに武術の達人といった雰囲気であっという間にゴロツキ集団をぶちのめしたその姿は、小柄な体の何倍も大きく見えた。

忠臣が戦闘力的に役立たずだったところに天の助け、老人が割って入ったのはガビアルらが西国の人間と察して行方知れずの孫娘をもしや知りはしまいかと思い、ちょうどいいきっかけの人助けだった。
諸国修行の旅に出た孫娘のイメージはどう見ても、アルク陣営に入り一発ヤって大きく実力を伸ばしたシャオメイに間違いない。

そしてガビアルは、老人の強さを見たからこそ言葉に説得力を感じた。
自分に足りないのはシンプルな強さ、それを老人に師事して身に着けるのが今は最大限のできること。
そう思ったガビアルは誇りと家を取り戻すために老人を追いかけ、強さの理由を訊いた。
そして噛ませ犬キャラから卒業するために少林寺的なところに入門して頭を丸め、落ち貴族から一介の門下生として再スタートを切った。
