
パラレルパラダイス290話291話292話
ネタバレ感想
パラレルパラダイスのネタバレ最新エロ画像(raw hitomi pdfは危険)、感想、配信サイトを紹介。
サーニャとゴーレムの哀しい別れを経て、三姉妹の村に辿り着いたヨータ一行だが、村長である魔女は一際男を憎んでいて取り付く島もなく…
紹介作品の目次
290話
不法侵入せずとも姿を現した村長である魔女だが、男への憎しみはヨータにも遠慮なく剥き出され、ろくに会話も成立しない。
バブリー風味な美人の怒り顔はこれまた迫力があり、三姉妹が慌てて宥めるのも構わず、彼は臆さず、怒りの矛先を向けるべき嫉妬深い神を倒すために来たんだと説明。
その忌々しい男の手首に見覚えのあるミサンガがあるものだから、村長は少し落ち着いて幻影サイズを普通の人くらいに縮めて、腕輪について訊ねた。

彼は簡潔にサーニャからもらったものだと答えるが、村長は全く信じなかったのか信じたくないのかまた怒鳴り散らして認めず、殺したんじゃなかろうかと疑い、彼はどう答えようが信じる心持ちを持とうとしない。
サーニャは人食いより寿命での死を選んだ、自分と違って。
寿命で死ぬわけがない。
人を食わない訳がない。
サーニャと比べていやらしく人殺しがと責められた村長はそこは否定せず、静かに切れて一方的に会話を打ち切って消え、不法侵入は死あるのみと吐き捨てた。

人を食ってないと成立しない3千年前から生きていることに加えあの若さ、事実を突かれてササっと逃げたことにも彼は悪態を吐いた。
すると三姉妹が庇うものだから、彼は苛立ちを乗せて魔女は人を食うことで不老不死を維持している、若さを保っているのが人食いの証拠だと言い返した。
それでも三姉妹は村長の味方で、ただ彼を拒否し切ることもせず、自分から招いておいて申し訳ないと、不快にさせたことを謝った。

さすがに姉妹を責められない彼が真っ先に気にしたのはもちろん、人助けとしてすぐ可能な交尾について。
だが人助けでも交尾できなくなったのを真っ先に気にするのを聞かされたら、古女房としてルーミはいい気分はしなかった。
そして軽く頭に血が上った彼はリーメアリーに指摘されたことで、幻影なら村長が若いとは限らない可能性に思い至った。
さて、三姉妹は巨大猪を持って帰るために森の中に向かって呼びかけると村民3人がササっと手伝いに来てくれたのだが、3人とも左の肩から先がない片腕だった。

身体を改造する様々な風習はあれど、あえて五体不満足にして人生ハードモードに突入させる民族がいるだろうか。
殺しはしないが腕を食わせてね、村長はそうして生き永らえているのだろうと察した彼はまたムカついてきて、夜に紛れての侵入を決めた。
作戦通り、木に登ってバリケードを飛び越えるだけでサクッと侵入成功、まるでエルフの里の雰囲気がある大木森林の中に円柱屋根の家々が建つ村。
一際デカくて立派な家が村長宅だろうと見越して、鍵もかかってない大らかなコミュニティに歩みが捗る。

何の苦労もなく忍び込んだ彼らが見たものは、謎の管装置に繋がれた若いのか老人なのか村長かも分からない、謎のつるっぱげ女だった…
291話
しれっと侵入した部屋で見たのは、頭にいくつもの管を繋がれてボーっと虚ろな目を開いている、つるっぱげで素っ裸の植物状態みたいな謎の女。
ただ延命されているだけのように見えるそれに驚愕した直後、さすがに侵入すれば分かるようになっているのか、村長が音もなく背後にいて、不法侵入は殺すと言ったはずだと改めて忠告した。
彼は気にせず謎の管女について訊ねたが、それには答えてもらえず有言実行でそこら中にうねうねしている触手に引っ叩かれた。

まさに忠告通りの躊躇ない殺意、ルーミとリーメアリーもあっさり捕まったが、彼女たちの性別は女なのでお咎めなし。
こんなところで彼の残機が0になるかに思われたその時、若かりしサーニャが現れ、村長をキキと呼んで止めた。
ゴーレムそっくりのサーニャが突如、目の前に出現して驚愕したキキは思わず彼を離すと、彼のミサンガが眩く輝いた。
このために彼にミサンガを渡していたサーニャは丁寧に簡潔に、どうせ男は問答無用でぶっ殺しだろうと思ったから念を封じていたのだと、死後に強まる念みたいなことを言い出し、とにかく彼の言葉は真実だから協力しろという。

そう言うだけ言うと、念の幻は後腐れなく消え去り、ミサンガもボロボロに千切れた。
サーニャとは何らかの因縁があるらしいキキは、過去にも一方的に何か言われ逃げされたことがある様子。
ともあれサーニャの機転で死刑はやめにして、ルーミらも解放された。
それでも男を信用した訳ではなく聞く耳を持った程度で、なぜ世界を救おうとしているのかと問うた。
ここでもカッコつけてイキる癖を抑えられない彼は、目の前の人を救うのに理由がいるのか?と逆に聞き返すように答えた。
定番だが善人過ぎていけ好かない答え、そんな言葉のチョイスなど関係なく、男への憎悪が桁違いのキキはやっぱりブチ切れた。

三千年前の恨みは今でも昨日のことのように憎たらしいようで、それだけ地獄を見せられたのだから男というだけで憎しみの対象になるのも仕方ない。
唾がばしゃばしゃ降りかかる距離でブチ切れられた彼はさすがに気圧されるが、ルーミがすかさず異を唱え、彼は命懸けで戦ってくれていると弁護に入った。
三千年経っても消えない恨み、その当時に何をされたのか想像もできないが、性別だけで嫉妬深い神並にブチ切れられたら堪らない。

彼と苦楽を共にして性の悦びを知ったルーミだからこそ言える正論に彼は言葉もないが、同性からの意見ならキキも落ち着きを取り戻すしかない。
キキはサーニャやルーミに免じて彼を信じると宣言するが、今度は彼の反撃が始まる。
理不尽にブチ切れられたのだから見たままの証拠を乗せ、村人の腕を食う理由によっては、国母やその他の魔女同様に敵だと言い返した。

292話
散々ブチ切れられたのだから反撃返し、村人が片腕問題の答えによっちゃあ、魔女キキの本体らしき触手まみれ女を叩き切ると、彼は逆に忠告した。
なぜ片腕を食うのか。
キキはいやらしい笑顔を湛えながら、一番の好みは心臓だから仕方なく食っているだけだと白状し、やはり魔女らしく常軌を逸しているのをまず露わにした。

食いたい訳ではなくても片腕にする理由、3千年生きている内に人間の寿命の法則を見つけたらしいキキは、人体の体積が大きいほど早くに崩月が訪れることを突き止めたという。
生物の仕組みを研究した結果、片腕を失ったらば寿命が延びる法則を発見。
それ以来、15歳になれば片腕になることを強いて五体満足よりかは寿命が長い村人に変えているのだった。

それでせめて50歳まで、いやせめて三十路を越えれるなら一考の余地あれど、結局は二十歳で天に召されるのが個人差で遅い程度で五体不満足。
だが以前に聞いた三姉妹の話とも合致しており、キキの理由が嘘ではないことの整合性が取れた。
そして彼の予想通り、触手機器に繋がれているのが本来のキキであり、命を奪ってまで人を食わない代わりに片腕を定期的に頂き続けたらどうなるか、という実験を我が身でも行った結果、寝たきりみたいな状態になったらしい。

ただ生きているだけだが、若かりし頃の幻影の姿なら元気溌剌とはいかない哀愁を漂わせるキキ。
ともあれ納得した彼は疑惑に対して素直に謝り、キキもサーニャの顔に免じて協力することを約束した。
そしてキリノという村娘を呼び、彼らの案内役を任せた。

今後の詳しい話はまた明日と言うことで、キリノに案内させて彼らが出ていくと、キキは物悲しい表情を浮かべて幻影を消し、寝たきり魔女はポックルみたいに呻いた。
村長宅の最上部、ちょっと豪華なグランピングリゾートみたいな部屋に通されてルーミは気分が良く、彼は触手部屋が真下にあって気味悪く、リーメアリーは何やら疑惑が解消し切れていないようだった。
やはりリーメアリーは一味違い、キキは村人ではなく自分ファーストな魔女でしかなかった。
片腕しか食ってない、それは嘘だった。
深夜、メイドっぽく従えていたキリノは三角巾だけ許された全裸で食虫植物みたいな触手にバクッとイカれてしまうのだった…

感想
パラレルパラダイス290話291話292話でした。
村長はいい人なのか、生にしがみつく善人風なのか。