
サタノファニ276話277話278話
ネタバレ感想
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愛した恋人たちを殺してしまった後悔から、桐生への復讐を諦めきれない小夜子。
千歌は頼まれれば行く覚悟だったが、その求めがないまま嫉妬だけが膨らんでいく。
276話
千歌が激しい嫉妬に襲われてしまうのは少なからず、ルーカスの影響があるのかも知れなかった。
小夜子だけが桐生を直接始末しに行くことになった夜、千歌は自室で悶々としながら頭痛に襲われた。

団地で桐生に半殺しにされながら、二人でいたことでギリギリ助かったことを思えば、再び勝ち目が見えない死地に赴く意味が分からないし、それでも求めてくれれば即座にOKと言いたい気持ちだった。
しかし、小夜子の復讐の目的な過去の女の無念を晴らすため。
千歌にとって小夜子は初めての相手。
しかし小夜子にとっては何人目かの相手。
それは端から分かっていたが、改めて今回の敵討ちではっきり思い知らされた千歌はどうしようもない嫉妬心に支配され、悪い方へと導かれてしまう。
生きてる今カノより、死んだ過去の女を優先するのは酷い話。
そう思った瞬間、発火してルーカスモードに突入した。

もう消灯時間だが西に頼んで部屋から出してもらった千歌は小夜子の部屋を訪ね、素直に話をしようと求めた。
久しぶりのルーカスモードに驚きながらも、敵討ちの話だろうと察して小夜子は受け入れた。
千歌はストレートに、桐生相手にタイマンは自殺行為でしかなく、自分たちの目的は五菱の悪事を世に知らしめたことで達成されたはずだと説得にかかった。
小夜子もそんなことは分かっているが、その上で意志を変えようとしない。
千歌に頼まないのも二つ返事でついて来てくれると分かっているからで、だからこそ返り討ちにされるかも知れない不必要な戦いに巻き込みたくはなかった。
その本心を伝えれば千歌の嫉妬は和らぐだろうが、伝えれば逆に同行の意思を固めるだろう。
その擦れ違いが千歌の怒りの燃料になってブチ切れ、聞き分けの無い口と体を快楽で持って分からせにかかった。

小夜子が誤解なく話そうとしても喋らせず、オラオラ系彼氏のように有無を言わさず、口を開けさせる。
その強引さが痺れて憧れるのか、小夜子も唯々諾々と受け入れて頬を染め、ねっとり唾液移しに甘い声を漏らす。

共に生きていくため、過去と決別するためのけじめの戦い。
十分に理解できそうな文言だが、今は理解する気がない千歌は訳分かんねねえと一蹴して、乳首をしゃぶるわ甘噛みするわと、苛立ちのままに強めの愛撫で自分をも誤魔化していく。

初めての相手だからこそ、独占欲は強く激しく冷静さを奪う。
身体の重なりは快楽だけでなく、心まで満たされるからこそ嫉妬が裏切り行為とみなすのか。
そして相手を想わない一方的な手マンでも、小夜子はびくんびくんと絶頂に達した。

イカせればなんだと言うのか分からないが、イカせれば勝ちみたいにいつの間にか決めつけていた千歌はドヤった。
そもそも、千歌はレイプ犯を返り討ちにした罪、小夜子は恋人たちを殺してしまった罪と後悔。
まるで重さが違うことを突きつけた小夜子は、敵討ちしたい気持ちは当然だと主張するが、もう死者に対して冒涜している事さえ理解できなくなっている千歌に正論も感情論も届かない。
そして責めるような目で小夜子に睨まれた千歌は愛するが故にまたブチ切れ、ベッキーにもそうしたかも知れないように、首に手をかけたのだった…
