280話
尊い犠牲の代わりに国母の生首をゲットできた。
顔だけになっても皺くちゃの老婆っぷりは変わらず、髪だけ若々しい感じだから余計に気持ち悪さに拍車がかかる。
城付きガーディアンたちもまじまじとババアの生首を眺め、改めて作戦を理解してなかったことを示し、リーメアリーがサクッと説明した。

カルンナッハで封印されている嫉妬深い神こと金城をそのままにしておくため、それは勝機が見出せないでいるから。
彼にも無理だと事実を言ったところで、髪を短くさっぱり整えた彼がやって来た。
エルフ薬で傷は癒えても髪はさすがに伸びなかったふぁ、短髪の方がヤンチャに見えてイイ感じだ。

とにかく金城はいつか必ず倒さなければならない、この世界の癌細胞そのもの。
それよりも性獣ヒメがおずおずと、残念な知らせがあると切り出した。
モモ逃亡、あの雷はここにも落ちたらしく、仕掛けなのか偶然かモモの目隠しが外れて逃げおおせたという訳だ。

ヒメに阻止しろというのは酷な話、あの狂った裏切り者が執着しているリーメアリーに食らわしに来るのかどうか、ある意味で楽しみな状況になった。
その時、国母が目を覚まして喚き散らし出し、首だけで喋る気持ち悪さに加えて威勢が良いものだから、数人は呆気にとられた。
何個も生首を見た彼は落ち着き、出したら死ぬだけだし、金城を封印したままにしとくための保存だから、しばらく後でヤってやると答えた。
すると金城が絡んでいると分かった国母は潔く殺せと偉そうに求め、完全体じゃなくてもタカシが殺してくれると喚き散らす。

殺せ殺せと喧しくて聞いてられない彼は、地下にぶち込んでおいてくれとイマリに頼んだ。
首だけで壁を見ながら喚くしかない人生、モモが奪還にやって来そうな気配だが果たして。
国母を捕らえて世界救済に一歩前進、アマネの犠牲でギリギリの綱渡りだったがようやく一息付けた。
残すは最大最悪の神をどう倒すか、それは仁科やリリアの働きに賭けるしかなさそうな中、宿屋娘たちが食事を用意してくれた。
地面の穴が天窓みたいになって光が降り注いでくる神秘的な地下空間に置かれた円卓に供されたご馳走の中にしれっと、あのミードも用意されていた。
リーメアリーが城からくすねてきた宴会に欠かせない酒、これを見たら彼は乱交が始まる予感しかしない。

その時、歩けるまでに回復したルーミが性獣に肩を借りてやって来ると、彼に指摘した。
交尾するなとは言わず、交尾する気満々だっただろうとの指摘、別に止めた訳ではない…
感想
パラレルパラダイス278話279話280話でした。
珍しく戦いだけの回で、鳥かごに首を捕えなければならないことを思い出させてもらえました。



































