職員室は教師たちが出勤して揃っていた。
今治は提出する始末書に問題なさそうなのを神庭に確認してもらったが、提出しなかればならない当の教頭がまだ来ていなかった。
その来ていない理由を神庭は知っているような気もしていた。
二人が話していると、田畑がスマホ禁止に関する生徒たちへのアンケートだと言ってプリントを配り始めた。
著者名:江戸川エドガワ 引用元:エブリスタ
教頭が指示するワンマン業務にはずっと不満を持っていて、昨日も連絡し続けたが電話も出ずメッセージも読んでいる気配がないし、今日に至っては有給休暇で休んでさえいた。
最早振り回されるのに堪えられないと思い、教頭の横暴に抗う意味でも独断でアンケートを作成して実施しようとしていた。
無記名で自由に意見を書けるようにし、教師が勝手に決めたスマホ持ち込み禁止をどう思うか意見を集め、本当に正しかったのかどうか見極めようと言うのだ。
弱腰な校長も田畑の案に同意していると分かるや否や、他の教師たちも安心して受け入れ始めた。
しかし今治は解せなかった。
どう考えてもスマホ持ち込みに生徒が賛成するはずがないのに、無記名にしたらただ不平不満を書かれるだけだと分かりきっているのに、今更アンケートを取る意味が分からなかった。
朝のSHRでさっそく生徒達に配って本当に思っていることを素直に書いて欲しいと声をかけながら、田畑の真意を考えた。
感情を露にするまで教頭のやり方に不満を持っている彼は、この生贄投票直前にアンケートでスマホ持ち込みを生徒自ら否定させることで、教頭が投票される下地を作ろうとしているのではないかと思えてきた。
著者名:江戸川エドガワ 引用元:エブリスタ
そんな裏の秘められた意味を考えているうちに、最初に中村が書き終わって席を立った。
そして今治にプリントを手渡しながらそっと顔を近づけ、「先生は安心していいんだよ」と耳打ちしてきた。
著者名:江戸川エドガワ 引用元:エブリスタ
神庭は学校を抜け出して、ある家のインターホンを押した。
しばらく待っていると、それは壊れていると言いながら玄関から出てきた教頭の顔がアザだらけになっているのがすぐに分かった。
神庭は教頭が置かれている状況を全て分かっているらしく、全てを明らかにしなければならないほど事態は深刻ですよと告げ、教頭の静止を振り切って家の中に踏み込んだ。
その頃瀬戸のスマホに、景山から放課後に図書室で会おうとメッセージが届いていた。
その後、彼女は科学準備室の劇薬が入っている棚の前に行った。
著者名:江戸川エドガワ 引用元:エブリスタ
感想
生贄投票45話でした。
教頭は家庭内暴力に困り果てているようですね。つまり高校生の息子が手に負えなくて、全ての高校生への信用を無くしてしまっているのでしょう。
それをなぜ神庭は知っているのか?
そして死亡フラグが立った景山に、投票されそうな危ない3人の教師。
https://kuroneko0920.com/archives/34682



































