41話
格子状の木の扉は意外なほど頑丈で、力づくで破れそうになかった。
刀も外側に落ちていて、完全に閉じ込められてしまった。
春子は幸枝と一緒に宿で彼を待っていた。
しかしいつまで経っても戻って来ないし、彼との関係をはぐらかす幸枝にも不信感を抱き始めていた。

徐々に暗闇に目が慣れてきた彼は、ゆっくりと奥へ進んでいた。
途中で座敷は終わり、岩がむき出しの洞窟になっていた。
さらに深い闇の中にあったのは仏のような御神体で、その近くに棒切れが落ちているのを見つけた。
42話
棒を拾いに進もうとした瞬間、格子戸に引っかけていた幕が落ち、外からの光が遮断されて完全な暗闇になってしまった。
時を同じくして、心配した妹が彼を探しに来ていた。
拝殿の中に刀が落ちているのを見つけ、閉ざされた幕を少し開けてみるが、彼の姿を確認できるほど光は届かなかった。
彼女は辺りを見回って彼を探し始めた。
彼は僅かに人の気配を感じ、声を出そうかどうか判断しかねていた。
その時、彼女の「おーい」と呼びかける声が聞こえ、彼は全速力で幕を開けて大声を出したが、既に彼女はそこを離れていて、刀も持って行かれていた。

神社にいないと報告を受けた春子は、それでも彼を待ち続けていた。
みづえや幸枝も捜しに出て行ったが、宿の主人である父は捜しに行く前に、澄子昨夜誰が部屋に来たのか改めて訊ねた。
すると澄子は、あっさり彼が来たと白状した。
さらに、自分だけじゃなくみづえや公民館の秘事にも彼は参加したのだと暴露した。

43話
父が宿を飛び出して行ったのと入れ替わりで、妹が刀を届けに来た。
春子はそれを受け取り、どんどん不安を募らせた。
彼を捜しに出たみづえや祖母が戻ってきて、強引に村から出て行かせようとするのにも恐怖を感じたが、もう既にバスの時間は過ぎていた。
村の人間は明らかに何かを隠そうとしている。

眼の色を変えて帰らそうとしたりこそこそと相談をしているかと思えば、夕食は変わらず部屋まで持って来てくれた。
彼女は偶然にも味噌汁を零したおかげで、睡眠薬から免れていた。
そして普段なら村から明かりが消える時間になってから、そこかしこで足音がこだまし始めた。
感想
花園メリーゴーランド4巻でした。
面白度☆8 不穏度☆8
男根を御神体にしているところは、そこまで珍しくはないですよね。
そこに実践的性教育が合わさって、完全な性なる風習のできあがりと。
https://kuroneko0920.com/archives/34710




































