尾行され呼び出されたのも利用して、うまくヤン沢をハメてラブリンはほくそ笑んだ。
しかし、止むを得なかったとは言え一線を超えた椎名が学校でもイチャついてき始め、化粧ばっちりのメスの笑顔がウザくて仕方なかった。
股間で繋がった関係を椎名は既成事実としてふりかざすが、ラブリンは心の中で侮蔑していた。

ヤン沢が登校して来ない理由を知らない不良仲間たちの特にべた惚れしているサラが騒いでいた。
乾はここでも騒ぎを見ている幸子に先日のレイプ未遂を軽い感じで謝り、好感度を上げようと頑張っていた。
教室に現れたラブリンは点呼を取りながら、椎名に汚された体を幸子に清めてもらおうと思い、今夜に思いを馳せて興奮し始めていた。
予定通り、いつものように幸子の部屋に侵入したラブリンは完全に寝入ったのを見計らってベッドの下から這い出し、彼女の下着に身を包み、最高の早朝を迎えて心身共に癒された。

今日もまた、正体の分からないいじめっ子として嫌がらせし、それを助けるサイコな王子様を演じるつもりだった。
翌日の体育の時間、蝉の泣き声が五月蝿いだけで至って平和な時間が続いていた。
丸井も幸子への嫌がらせが最近ないので安心していて、幸子自身も確かにそうだと思っているうちに、走り高跳びの順番が回ってきた。
そして、窓際のラブリンに集中していたせいか、バーの下を飛ぶお茶目な一面を披露してしまう。

その日の図書委員会の仕事中、矢作は隣に座る幸子のたわわな胸が隠し切れていなかった下着姿を思い出し、勝手に緊張感を高めていた。
矢作に好意を寄せられながら性的な目で見られているなど気づいていない幸子は訝しみつつ、何気なく弁当箱の蓋を開け、驚愕した。
弁当箱の中身を見た矢作は絶叫し、全速力でラブリンに報告しに行き、幸子のところに急いで戻った。
途中で図書室から飛び出してきた幸子が見せた弁当箱には、蝉と幼虫がご丁寧に土入りで詰め込まれていた。

気持ち悪過ぎる嫌がらせに生徒たちは騒然となるが、ラブリンは戸惑いを隠すので精一杯だった。
今回もまた彼が仕掛けたことではなかったのだから。
幸子をただ不快にさせるだけの嫌がらせをする何者かが誰か特定するため、その日の夜、ラブリンは夜遅くまで学校に残り、教室が見渡せる位置を含めて校舎の各所に盗撮カメラを仕掛けた。
最後の最後に教室にいるところを用務員に見つかってしまったが、日頃から爽やかで人望厚い教師を演じていたおかげで、適当な言い訳で切り抜けることができた。

その頃幸子は、自分が奪った命に謝罪し、丁寧に土に埋め戻していた。
蛍も飛び交う小川に佇み、ラブリンを自分の行く先を照らしてくれる蛍のようだと思いながら、手を合わせる。
感謝と傲慢に満たされ涙を流す幸子自身が、ラブリンに構って欲しいが故に接着剤や蝉弁当を仕掛けた犯人だった。

感想
ホームルーム2巻でした。
ヤン沢たちも結局クズなのは変わらず、坊主の星が実質的にグループを纏めているようなのが伝わってきましたね。
そして、また一人幸子の魅力に心奪われた男子が一人。
乾が不良グループに混乱を招くのか期待したいところです。


































