79話
散々肉棒扱いされて人権を奪われた彼は、それでもリベンジを果たすことなく、知っていることを話して欲しいと穏やかに要求した。
M気質を開花させたリーダーのカヅチは相変わらず偉そうに受け入れ、この遺跡の地下で100年前に、嫉妬深い神が眠っている状態で発見されたと話し始めた。
彼はすぐに、眠っているうちに殺せばいいとバカな意見を発するが、当然カヅチは、それができれば苦労はないと律儀に答えてあげた。
そこでバニーユが、神は魔法で守られているから手出し不可能だと補足説明を加えると、彼は魔法解除の方法がないのか訊ねた。
カヅチは順繰りに、解除には必要な物が二つあると答え、一つはガリアが所持している札だという。

そこで彼はガリアについて質問。
ガリアとは3000年前に現れた男と交尾した超幸運な女の子で、更に嫉妬深い神により永遠の命を授けられた魔女だが、生きるには人喰いをしなければならない弊害があった。
彼は、一度ぶっ殺されたカイを思い出さずにはいられなかった。
必要な物のもう一つは呪文で、ガリアが訊き出そうとしていたものだった。
呪文だけは100年かけて女の子たちが解読しているので、後はガリアから札を奪えば受け継がれていた願いが成就するのだ。
そのため、古文書解読を進めてサンドリオを砂嵐の防御壁で守り、ガリアを捕えるための光の筒を作り出すことにも成功して、やっとこさ捕らえたと思ったら人間違い。
これにはカヅチも皮肉の自虐笑いを漏らすしかないが、前を向き続けるタイプのバニーユは致し方ないことだったと励ました。

そこで彼は古代語がどんなものか気になり、もしかして自分なら普通に読めそうな予感がした。
今度はルーミが、中二病臭い「黒き夜明け」について訊ねた。
黒き夜明けとは実際にサンドリオにいた神信仰者教団であり、今もサンドリオが神を信仰していると噂を流してガリアを誘い込むための材料にしていたのだ。
しかし、ガリアは銀髪という嘘を逆に信じさせられていたのは自分たちの方だったと知ったカヅチは、また自虐的に鼻で笑って見せた。

そこで彼はちょっと怒りを滲ませ、最初から全て打ち明けてくれれば協力できたはずだと責めた。
もちろんカヅチたちにもそうした方がいいという考えもあったが、3000年ぶりの男をそう易々と信じられない理由があった。
なにせ、嫉妬深い神を作り出したのがその時の男なのだから。
だがここで全てを打ち明けることにしたのは、交尾の素晴らしさを知ったバニーユの進言と彼への信頼の後押しのおかげだった。
カヅチはバニーユが恋愛感情で意見した可能性を疑っていたが、いざ自分が我を忘れるくらいイカされて彼の人となりを知った今、信用できると判断していた。

そんなこんなで彼への説明が終わり、改めて神を見に行くことになった。
一方、約束通りに砦で待っていたガリア。
しかし、大人しくしていたわけではなく、それなりに友好な関係を築いていたであろう砦の構成メンバーを全員喰い尽くしていた。
テラスには血と僅かな肉がこびりついただけの骨が大量に散乱し、まさに地獄絵図だった。
しかし、何人何十人と猛獣みたいに食い散らかしてもガリアは全然満足できず、100年ぶりに人を喰ったからこそ、一気に100年分を体が取り返そうとしているんだと思えて打ち震えた。

一番近場のサンドリオで食事したかったが、約束はしっかり守るタイプのガリアは他の街を見繕い、ある街に狙いをつけた。
そう決めるなりすぐ行動を起こし、暇をしている動けない地縛神のところに行き、マヤに遊びに来て欲しいと独り言を漏らしているヴォルカンに、マヤは殺したよとご挨拶。
ヴォルカンは一瞬言葉を無くすも、ガリアの変化を敏感に気づいた。

ガリアは扉を使いにここを訪れただけだった。
だけと言うより、魔女と地縛神はお互いに干渉できない設定らしく、扉とはいわゆるどこでもドア的なもののようだ。
その頃、彼とルーミが旅立ってから平和な時間を過ごしていたミースの街のガーディアンは稽古に汗を流していた。
リリアが矢を放ち、ミサキが薙ぎ払うという攻防の稽古を積んでいたが、いきなり股間を狙われたミサキは手が追いつかず、大事なところを痛めてしまう。

そしてモモが平和過ぎて腕が訛ると言えば、リリアが彼に思いを馳せて空を仰ぐ。
3人とも彼を思う日が続く中、空腹の魔女が食事を求めてミースの街に侵入していた。
感想
パラレルパラダイス77話78話79話でした。
結局、全員デレる流れは変わらないみたいなので、カヅチとのラブラブ交尾もいつも通りでしたね。
砦の女の子たちは喰われるシーンもなく骨になったのは不憫過ぎますが、リリアとガリアの対決は楽しみです。
https://www.kuroneko0920.com/archives/58024



































