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232話

間違えて捨てたと思って原稿用紙を拾って帰った陽菜は、夏生の口から小説を諦めるつもりだと聞いて衝撃を受けた。

 

蔦谷にこれ以上の連絡は不要だときっぱり言い切った夏生の背中はどう見ても切なげで悲しげで、陽菜は音もなくその場に立ち尽くした。

 

 

電話を終えた夏生はようやく陽菜が帰って来ているのに気づき、咄嗟にごまかそうとするが、すぐ聞かれていたことにも気づいた。

 

それで気丈に振舞い、新しい人生を探さなければならない必要性を捻り出そうとしたが、想いが溢れた陽菜に抱きつかれた。

ドメスティックな彼女
著者名:流石景 引用元:少年マガジン2019年27号

 

 

夏生が泣く前に姉として抱きしめた陽菜。

 

泣きたければ我慢しなくていいと言われた夏生は、原稿用紙を見ても書けない自分にどんどん心が痛まなくなっていて、あの事件以来、どんな体験をしても復調のきっかけにならなかったことに本気で諦める決心がついたことを打ち明けた。

 

だから前に進むために、夢を捨てるんだという。

 

 

そんな苦しい胸の内を聞いた陽菜は慈愛に満ちた微笑みで小説のことは忘れてもいいと促し、ただ、原稿用紙は自分が持っていたいと頼んだ。

ドメスティックな彼女
著者名:流石景 引用元:少年マガジン2019年27号

 

 

心が痛まなくなったことに後ろめたくなることなんてないと励まし、持ちたいから持たせておいて欲しいとおねだりした。

 

 

 

その日の深夜。

 

陽菜は押し入れのマイスペースの中に明かりを灯し、皺くちゃになった原稿用紙を見つめながらまだ生徒だった夏生と屋上で色々話した時のことを思い出し、一人涙した。

 

 

 

後日、桃源の家でいつも通りに雑用を手伝っていた夏生は、桃源も既に蔦谷から聞いて小説を諦めることを知っていることを聞かされた。

 

蔦谷も相当ショックだったようだが、それでも夏生は申し訳なく思いながらも、先に進むために別の道を探す必要を説き、もしアレならこのお手伝いも辞める意思を示した。

 

桃源はその意思には答えを返さず、今度の取材に付き合えといった。

 

 

 

後日、二人が訪れたのは山深い山間部の林業業者だった。

 

まだ若い代表者によれば、木材として使えるまでに50~60年はかかるらしく、今植えたら自分が生きているうちに利益を生むかはギリギリのところ。

 

そもそも彼は親に反発して実家を出て就職したのだが、他の山を見る機会があり、どれだけ実家の山が親や祖父によって手入れされているのかを思い知り、代々山を守るという仕事に魅力を感じるようになったという。

ドメスティックな彼女
著者名:流石景 引用元:少年マガジン2019年27号

 

 

そんな清々しい言葉を聞いた後、せっかくの機会なので桃源の誘いで山の頂上まで登ることにした。

 

そして頂上の見晴るかす景色を見ながら、桃源は妻子持ちなのに生活に困窮したとき、息子を亡くしたときに筆を折ろうと思った過去を語った。

 

現時点では書き続けるのも諦めるのも、どちらが正解かなんて誰にも分からない。

 

せめてどちらに才能があるかはっきりするまでは、自分のところにいろと桃源は促した。

ドメスティックな彼女
著者名:流石景 引用元:少年マガジン2019年27号

 

 

今の苦しみさえも糧になる時が来ると言われた夏生は、素直に受け入れた。

 

 

 

夏生の事情を知りつつも、とにかく彼の一番になりたくて仕方ない雅は通販で自分なりに攻めたエロ可愛い下着が届いたので、さっそく試着してがっつり谷間を作っていた。

ドメスティックな彼女
著者名:流石景 引用元:少年マガジン2019年27号

 

 

雅の狙いは、フォレスターの合宿で夏生と深い関係になることだった。

 

 

感想

ドメスティックな彼女230話231話232話でした。

陽菜ルートだと節操が無さ過ぎるし、じゃあ雅ルートかというとしっくりこない気がするし、ミサキの更生を手伝っているうちにしっぽりも違う気が。

新入部員に刺激を受ける前に、神去なあなあな雰囲気で夏生も少し救われたようですが、お泊り会での雅に期待が高まります。

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