威勢よく同行したはいいが、赤城は夜の森を誰よりも怖がる臆病な面をいち早く明るみに出し始めた。
程なくシマビトの集落近くまで来ると、啓太はドローンを飛ばして様子を窺うが、一人の姿も見当たらず、まるでゴーストタウンのようになっているのが分かった。
ゴーストいう言葉だけで反応して怖がる赤城が大声で喚いた直後、どこからか歓声のようなものが彼らの耳に届いた。
直後、啓太は色んな映像がフラッシュバックしながら頭痛を感じ、葵が助けを求める姿を見たときに痛みが一際強くなった。

その歓声は若林たちとオスマビの戦いを観戦しているシマビトたちのものだった。
彼らは一致団結してオスマビを倒す覚悟を決め、アレックスの指示でふんどしを外し、まだまだ縮こまらずに通常時を維持しているイチモツを振り乱したのだった。

とにかく攻撃を避けて時間を稼いでくれと頼まれた若林と千賀地。
一撃でも食らえば内臓が破裂しそうな体格差に恐怖を押し殺し、二人は死なば諸共なつもりでオスマビと対峙した。
そんな死と隣り合わせの死闘に駆り出されても、若林は冷静に拳を躱し、一本背負いの体勢に持ち込んだ。

全力の引きは確かにオスマビの体勢を崩しかけたが、三毛別の羆かというくらいの巨体を背負うなど、さすがに不可能だった。
あえなく若林は軽々と持ち上げられ、引き締まった尻の中心の穴に狙いをつけられた。
しかしこれも想定内の捨て身。
若林が号令をかけると、アレックス以外の男たちが全員で巨人オスマビに組み付いたのだった。

若林に続いて全員が組み付いていくと、オスマビは意外にも冷静に状況を判断したのか、背後を取ろうとした一番ガタイの良いスキンヘッドの朝比奈から返り討ちにしようと、思いっきり腕を振り抜いた。
まともに拳を叩きつけられた朝比奈の頭蓋骨はひしゃげ、目玉が飛び出し、歯がボロボロと欠け落ち、頭部が粉砕されてしまった。

人の域を超えたパワーに恐れをなしながらも死に物狂いで組み付く男たち。
そしてどうにか押し倒すことに成功した。
だが倒しただけでオスマビにダメージはなく、今度は渾身のかかと落としを繰り出してきた。
狙われた嘉手納はしっかり両腕でガードして身構えたが、大した意味をなさず、床が抉れるほどの威力に顔面がひしゃげてしまう。

だが威力が強すぎてオスマビの足も耐えきれず、ぽっきり折れた。
その隙にイアンが首の辺りにしがみついて止めを刺そうとしたが逆に掴まえられて、あの地獄の体勢に持ち込まれてしまった。
オスマビはイアンのアナルに吸い付き、再びケツスイを実行し始めた。
バキュームカーのように音が鳴り、イアンの中の体液が吸い込まれていく。
千賀地は助けに行こうとするが、イアンはあっという間に虫の息。
十分に吸い出したオスマビはニヤッと笑い、無防備に飛び込んできた千賀地にイアンから吸い出したものをぶっかけた。
シンプルな臭さと目に染みた千賀地は怯み、助けるどころか自分が次の犠牲になりそうだった。

直後、何かがオスマビの頭に直撃し、初めてまともなダメージを食らった巨人は鼻血を噴き出してグラついた。
少し離れた位置で、アレックスが何かを振り回していた。
褌を繋げて長い布に仕上げたアレックスは、即席のスリングで高速投石を食らわせたのだ。

頭部への大ダメージが足にきてフラつくオスマビ。
すると今度は若林が褌をオスマビの手足に絡みつけて掴むところを作り、背中に乗せた。
そして完璧な一本で止めを刺したのだった。
オスマビはしぶとく襲いかかろうとするが、更に石をぶつけられて傷が深くなると、最早これまでかと思ったのか、自分で自分の尻穴に吸い付き、自らケツスイで体液を吐き散らし、華々しく最期を飾ったのだった。
感想
インゴシマ66話~でした。
見た目では、ガモウより遥かに強そうに見えるオスマビはパワーとスピードを兼ね備えた化物ですが、若林たちは一体どうやって勝つのか楽しみです。
https://www.kuroneko0920.com/archives/65969
https://www.kuroneko0920.com/archives/18772



































