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108話

真希以外の情報は全くない状態で、潜入暗殺作戦スタート。

 

 

素朴な美少女転校生として潜り込んだ千歌はさっそく、同級生たちから質問攻めにあっていた。

 

どこに住んでいるのか?

東京とこの田舎のギャップは?

好きな食べ物やスポーツ経験は?

 

笑顔を振りまいていると上級生に姉も転入してきたでしょうと言われ、千歌はそれは素直に肯定した。

 

それを訊いて来たのは、玲音を抹殺しようとした武闘派のメデューサ、お下げ髪とスパッツが特徴的な犬養ひよ里で、学級委員長を務める優等生なポジションに収まっているようだった。

サタノファニ
著者名:山田恵庸 引用元:ヤングマガジン2019年45号

 

 

犬養の自己紹介を皮切りに、狐目の和風美人な高橋、チャラそうな平に犬養より委員長っぽい眼鏡女子の魚住、リナとミサの美少女双子に褐色肌で丁寧な言葉遣いのベリーショートな相楽。

 

千歌を取り囲む輪から離れて窓の外を見ながら間食しているのが、警備隊を粉砕した体力自慢の桜川円

サタノファニ
著者名:山田恵庸 引用元:ヤングマガジン2019年45号

 

 

犬養と桜川は出家して教団のマンションに一人暮らしをしているらしい。

 

何も知らない転校生を装って疑問をぶつけると、犬養はここでは常識らしい情報を惜しみなく話し出した。

 

真聖教団ありきのこの村で、本部に住んでいるのが出家信者、村に住んでいるのが在家信者と呼び分けられており、元々の住人の割合は少ない。

 

そういう風土だから、転校・転入は珍しくないという。

 

 

その時、横から視線を感じた千歌が声をかけたが、熱い視線を送っていた彼女は無視してまた本に目を落とした。

 

こんな態度で誰とも打ち解けずに浮いているのが根津遊里で、彼女もまたここでは新参者のようだった。

 

そして、こんな態度だからか、それとも目撃者がいるのか、根津には小動物を殺しているという噂が流れており、千歌は近づかない方がいいと忠告されたのだった。

サタノファニ
著者名:山田恵庸 引用元:ヤングマガジン2019年45号

 

 

 

放課後の夕暮れ時。

帰り道には誰も歩いていないような田舎道。

 

一時的に姉妹になった二人にとっては好都合だった。

 

河原に下りて橋の下にしけ込んだ千歌と小夜子は、誰に見られるとも分からない外で舌を絡め合わせ、小夜子は千歌の股に太ももを差しこみ、柔らかい肉同士を擦りつける

サタノファニ
著者名:山田恵庸 引用元:ヤングマガジン2019年45号

 

 

そして、制限と任務があったとしても、この平和な外の生活の姉妹ごっこを楽しんだ。

 

 

楽しくて仕方ない笑みを零しながら、拠点にしている一軒家の民家に帰ると、玄関に入ってすぐ鼻腔をくすぐるイイ匂いが漂ってきた

 

先に帰っていた霧子は一家を支える長女らしく、職場でもらってきた材料で鰯のつみれみぞれ鍋を準備しているところだった。

 

鮮やかに三枚に下ろし、骨を取って細切れにし、すり鉢ですり身にし、味と形を整える食材と調味料を合わせていく。

 

千歌がその役目を担えば、小夜子は大根おろしをシュッシュ。

 

 

そうしているうちに、買い忘れた豆腐を買いに行っていた美依那も帰って来た。

 

しかし、ここで初めて変装姿を見た千歌と小夜子は、美依那の欠片もない中年太りのおばさんを見て普通に怖くなった。

 

家に戻ってようやく着ぐるみを脱げた美依那はデブの異常さを思い知り、暑い日本の夏にグロッキー。

サタノファニ
著者名:山田恵庸 引用元:ヤングマガジン2019年45号

 

 

四人揃ったところで、霧子特製のつみれみぞれ鍋が完成。

 

この真夏にも関わらず熱い鍋だったが、誰もが熱さなど気にならない美味に箸を進めていった。

 

ただ誰よりも美味しそうに食べていた千歌はフッと表情を曇らせ、自分たちだけが学生だったりの普通の生活を送っていることに罪悪感を感じ始めた。

 

とは言え、いずれ他のメンバーも集結するのだから、今は束の間の穏やかな時間を楽しんだっていいだろうと美依那は励ました。

 

それに、警備隊の二の舞にならないよう、今は深く突っ込まない程度の情報集めに徹しておかなければ、どこで誰に聞かれているか分からないほど、この村は教団に染まり切っている。

 

そんな中で、千歌と小夜子はさっそく真希を学校で探してみたのだが、姿はどこにも見えなかった

 

学年一クラスずつしかない以上、見落としは考えにくく、偶然休んでいたと思われた。

サタノファニ
著者名:山田恵庸 引用元:ヤングマガジン2019年45号

 

 

真希もそうだが瀬里が死んだなんてまだ信じられない霧子は希望を捨てていなかった。

 

 

 

瀬里の生死について噂をされていた女医は、くしゃみの勢いで父親の陰茎を吐き出し、唾を吹きかけていた

 

吾妻は女医の乳首を舐めながら体調を心配するが、自分の美しさに自信がある女医は世間の俗説を口にした。

サタノファニ
著者名:山田恵庸 引用元:ヤングマガジン2019年45号

 

 

部下に手マンされ、父にクンニされている女医がメデューサを外に放てたのは、それなりの逃走の対策をしているからだった。

 

一カ月はかかることを見越している今回の任務のため、耳錠の代わりに頭部にマイクロチップを埋め込み、動きを把握していた。

 

それにはも仕込まれており、客船の時と動揺、裏切り=死だとメデューサたちには言い含めていたのだ。

サタノファニ
著者名:山田恵庸 引用元:ヤングマガジン2019年45号

 

 

 

その頃、本部のどこかにいた真希は今にも倒れそうなほど不健康な顔をしていたが、水だけ流し込むと、ちょろまかしてきたパンを鎖に繋いでいる警備隊隊長に差し出した。

 

すっかり痩せこけた隊長はありがたくパンをいただきながらも、姉を失って憔悴しているだろう真希に慰めの言葉をかけた。

 

しかし真希は言葉の意味を図りかね、姉はここにいると答え、胸を示した。

サタノファニ
著者名:山田恵庸 引用元:ヤングマガジン2019年45号

 

 

教団の教祖に心酔してしまっている様子の真希は、次の儀式で新たな名を賜る予定だった。

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