サスカッチは氷の凸凹ロードでキャシアの足を凍りつかせて止めると、また大ジャンプ。
一飛びで目の前に立ち塞がられたアルクは剣を抜こうとするが、それより先に首根っこを掴まれてしまうのだった。

アルクの首根っこを掴んで持ち上げたサスカッチは、分かりにくいドヤ顔でウェンヌたちを見下ろし、もっと泣け喚け、そして力を与えよとのたまった。
最早絶体絶命勝ち目ナシ。
かに見えたが、アルクはおもむろに手の平をサスカッチに向け、溜め込んだマハトの力を濃縮し始めた。
自分の女を泣かせられることは男の沽券に関わるアルクは、今こそ魔力を解放する時だと見定めた。
そして背中に禍々しい翼を生やしたのだった。

ラティが言っていた一息分とは、黒竜として生まれ変わったアルクが放てる竜の息吹のこと。
それはまさに、この世のものならざる業火。
エネルギー波を打つ感じで意識を集中していくアルクはキャシアに合図を送った。
それを瞬時に察したキャシアは自分とウェンヌたちの前に強固な氷の壁を築き、遠慮なく攻撃しろと促した。
そしてアルクは遠慮なく、黒竜の息吹をぶっ放した。

赤ではなく、黒く燃え盛る息吹。
炎をも燃やし尽くす息吹をまともに食らったサスカッチは、人間ではあり得ないほどの魔力に驚きながら絶叫し、その身を焼かれていった。
地面ごと抉って雪を蒸発させていった、圧倒的な熱量。
女性陣は巻き添えを食らわないよう、アルクが果てるまで身を縮こまらせた。
全力で打ち終え地形を変形させたアルクは、サスカッチの影も形もなくなったことに安堵し、その場に倒れた。
整わない息苦しさと遠くなっていく意識に、アルクは死を覚悟した。
そして視界が真っ暗になる直前に、愛しいアウレリアの名を呼んだ。
一方帝都の一室では、王の果てない性欲を受け止めた女たちがぐったりしていた。

そんなことに構わない王が気になるのは、息子がちゃんと選ばれた女を孕ませたのかどうか。
しかし悪い噂の絶えない皇太子殿下は、未だ一線を越えられず、親をやきもきさせていた。
今や帝都では、アウレリアが子を身籠るのを待ち望まれていた。

感想
終末のハーレムファンタジア17話でした。
ここでキャシアにマハトの力を与えて強化し、サスカッチと戦わせるとして、魔力がどれだけ強化されるのか楽しみですが、元々の実力差があっさり覆る展開はご都合過ぎて冷めそうだと思っていたら、そう単純ではなかったですね。
ならば、火系の攻撃しかなさそうだと思ったらその通りでしたね。
https://www.kuroneko0920.com/archives/17602



































