8話後編
無雲も焦りを募らせる睦美を落ち着かせようとするが、睦美は無茶を分かった上で一人でも行くと言い出し、外に飛び出した。
するとそこには、千歳、青山、仲宗根が立っていた。
睦美は驚きながら千歳に近づくと、思いっきり頬を打たれ、危険を冒して単独行動しようとしたことを本気で怒られた。

ゴマ夫さんリュックを睦美が忘れるなんて尋常のことではなく、しかも暗くなっても帰ってこないので心配して追いかけた千歳たち。
それでようやく自分の愚かさに睦美が思い至ると、千歳はひしと抱きしめ、視野狭窄になっていることを伝えた。

重いプレッシャーから解放された睦美はようやく弱音を吐き出して共に泣いた。
人数が増えたところで、山頂のアンテナから出る電波がセミの姦しい鳴き声で障害が起きたのだろうと結論が出た。
ともあれ今夜中にセミをどうにかしたいのは変わらない。
改めてセミの走光性の高さを思い知った睦美は、他の巨蟲が寄ってこない程度の明るさでおびき寄せられると思い、泣き出さない程度に調整できるハロゲンライトを使う作戦を提案した。

そこで問題になるのは、集めた後にどう捕獲するか、鳴いてしまったらどう対処するかだ。
すると地元民である仲宗根や無雲が、港にある大きな網を消防団用のグラウンドで使い、セミを捕まえればいいと提案した。
もう一つ音対策をどうするかみんなで案を練り始めると、睦美は何気ない会話からナイスアイデアを思い付いた。
さっそくグラウンドに移動し、網や水を溜めたタンクを設置し、セミを捕まえる準備を整えた。
そして睦美は保冷剤を貼り付けたベストを作り、セミの音波から内臓を守る防音ベストとした。
そしてもう一つ、頭を守るのは水を吸わせたオムツだった。
水を吸う高吸水ポリマーはまさに防御に打ってつけの素材。
見た目や抵抗感などこの際目を瞑り、セミ退治とアンテナチェックを効率よく行うために二手に分かれることにした。
睦美は危険を承知で仲間を頼ることにし、千歳と甲斐にアンテナチェック役を任せた。
日の出まで残り4時間。
全員ベストとオムツヘルメットを装着し、島脱出のために行動を開始した。

感想
大巨蟲列島2巻7話8話でした。
ここにきてガザミとフジツボの再登場は、懐かしさを感じました。
プレッシャーで判断に焦りが出始めている睦美だけなぜ全裸で寝ていたのかが、今回の最大の謎でした。
https://www.kuroneko0920.com/archives/67087
https://www.kuroneko0920.com/archives/16417


































