魔乳
彼はメダパニを食らったみたいに混乱に陥るが、漫画脳のリリサはピンチこそチャンスだと割り切り、今こそオタク魂を見せる時だと励まし、またキュンと勘違いさせるような顔を見せる。

ともあれ、改めて生徒会に確認したところ、会長はルールに則っているだけで鬼でも悪魔でもなく、部の条件を満たせればいいと言ってくれたので、まずは顧問を見つけなければならなくなった。
そこで新任の羽生まゆり先生に白羽の矢を立ててみたところ、彼は魔乳まゆらと先生が同一人物だと気づいてしまった。

美人でスタイル抜群でもう男子生徒から群がられるほど大人気のフェロモンダダ漏れ先生の真の顔は、何とも物騒な言葉遣いのコスプレ大好きで堅実的な大人の女性だった。
コスプレ界から消えたのは、教職に就いたから半裸DVDを売るような真似はできないという至極真っ当で常識的な考えによるものだという。
自分勝手な理由でコスプレを辞め、コスプレ仲間にも申し訳が立たないからコスプレに関わる顧問はできない。
そう言われたら彼はまゆら様ROMを脅しのネタに使い、リリサの天真爛漫純粋な魅力をぶつけてみた。
コスプレ愛が強すぎる先生は尋常じゃなくリリサの魅力に心奪われ、乱れた姿をまた彼に目撃され、結局リリサのリリエルROMを報酬として顧問を引き受けたのだった。

これで顧問問題は解決したが、次は真っ当な活動実績を作らなければならない。
漫研らしく漫画でも描いてみるが、彼の画力は最新ガジェットを使用しても壊滅的。
そこで先生は顧問らしく、放課後児童クラブの朗読ボランティアの募集を紹介し、さっそく二人は赴くが、子供たちはさっぱり聞いてくれずに収拾がつかない状態だった。
彼が焦りを募らせている頃、古臭いアパート住みの先生は疲れも溜まり、仕事も溜まり、リア充から遠のいている現実に直面していると、ある人から電話がかかってきて、ある意味気が引き締まった。

翌日、彼は子供たちに注目してもらうための画期的な方法を試してみた。
それはいつも通りに、リリエルコスプレをリリサにしてもらうことで、予想通りに子供たちの羨望の眼差しを浴びながらしっかり聞いてもらうことができたのだった。

これで真っ当な活動実績が作れた。
しかし二人は、本来やりたい活動ではないことに納得できず、こんなその場しのぎの内容でコスプレの後ろめたさを隠さず、イベント参加を報告したいと意思表明した。
まさかの無謀な挑戦を聞かされた先生は最初は諭してみるが、教え子たちから自分がどれほどコスプレを愛しているかを再認識させられ、背中を押すことに決めた。
もちろん部の責任者として妥協は許さず、校長を納得させられる成果を条件にしたのだった。
この時はまだ、次のイベントに最強レベルのコスプレイヤーが参加することを知らなかった。
以前オギノが四天王と評した一人、企業のバックアップを持つバズりレイヤーの753ナゴミの参戦が、SNSやネット上で騒がれていたのだ。




































