おっぴろげポロリ
日本の戦う爆乳アイドル、あっけなく敗北かと思われたその時、マリアの身体が車と衝突したかのようにフェンスまで吹き飛んだ。
海空が何をしたのか、見極められたものは沖縄空手を体得している者だけであった。

海空は上半身の回転を使った渾身の突きを放ち、急速回転からの急停止で振り落としただけだった。
この機を逃すつもりのない海空は、マリアが体勢を立て直す前に追撃を繰り出した。
顔面をひしゃげさせる突き、突き、突き、喉を潰す蹴り。
立ち上がる暇を与えずクリーンヒットさせていくが、海空はほとんどダメージを与えられていないことに気づいていた。

そう、マリアは一流ボクサーのスリッピングアウェイを越えるほどのいなしで、攻撃の威力を受け流していたのだ。
ファントムの異名を持つほど人間とは思えない受け流しを使えるマリアはするりと突きを躱して組み付くと、瞬時に海空の自由を奪い、恥ずかし固めポロリで観客や視聴者に大サービス。

トップクラスの柔術家に寝技に持ち込まれてしまった空手家の海空はどうにもできず、あっさり腕を取られて十字固めに持ち込まれてしまう。
今度こそ絶対説明。
敗北必至。
剛を柔よく制され、一撃必殺の空手道に土がついてしまうのか…
海空とマリアの大盛り上がりの第一試合の次は、同じく空手道のミカVSカラリパヤットのルナだ。

対照的な二人、危なげなく勝ち上がってきたルナと、敗者復活でこの場にいるミカ。
ミカの体調が万全に戻っていないことを見抜きながら、だからこそ手加減するつもりのなルナは、手に取るように分かる相手の身体の動きをまるで予知するかの如く、攻撃を躱していく。
ミカも見抜かれるのを見越し、あえて正面切った打撃を囮に膝十字固めをキメ、降参を促した。
しかしルナは軟体動物のようににゅるりと外し、付け焼刃の関節技ではなく空手で来いと煽った。
その望み通りいけば、ルナは捉えどころのないアクロバティックさで魅せつつ、華麗にカウンターを繰り出していく。

蹴り返され投げ返され、首もキメられてしまうミカ。
一枚上手をいかれるほど頭に血が上ってしまうミカは、目潰し上等、肩や首の骨がイキかねない強引な抜け方をして、何が何でも打ち倒そうとする。
ルナはその全てを無力化して反撃を繰り出し、穏やかな戦いぶりで力の差を見せつけていく。
するとミカはいよいよ構えを解き、フェイクの二段構えでついにルナの予知を越え、起死回生の左上段三連撃を打ち込んだ。
初めてダメージを食らわされたルナはダウンしてしまうが、もちろんそれで終わる訳はなく…

衝撃的な結末で終わった第二試合。
第三試合は、本物の柔道を見せてヤルと意気込んでいるアレフティナVS異質な強さで相手に恐怖を刷り込んできたシャオミンだ。
今大会、サイズと重量が最大と最小同士の戦いだった。

感想
はぐれアイドル地獄変10巻でした。
面白度☆8 海空度☆8
10巻の大台に乗って、海空に謎めいた部分が出てきましたね。
今回の対戦はこれまでの中でも特に面白かった気がしますし、下品過ぎないお色気もあって良かったです。
https://www.kuroneko0920.com/archives/72818



































