ホームルーム不在
そうして天井を見上げていると、天井板の一つが外れてそこから滑らかな足がヌッと降りてくるや、畳に正座した幸子はラブリンを逆さまに見下ろし、いそいそと下着を脱いで薄いタオルケットに潜り込んだ。
ラブリンはもう全てを任せ、激しい騎乗位を受け入れたのだった。
満足した幸子は添い寝し、愛を囁いた。

ラブリンは心中で、幸子そのものではなくカテゴライズした人種を愛していたことを思い知った。
それから幸子は普通に登校した。
マルは受け入れ難かったが、金髪と化粧をして美貌が明るみになった幸子はチヤホヤされ始めた。
自分から誘い、受け入れてもらって愛の子種を注ぎ込んでもらえた幸子は幸せ絶頂だったし、ラブリンも学校では彼女に笑顔を向けるよう努めた。

今は結合していなくとも心は繋がったこの状態こそ、これぞ愛だと幸子は思った。
そして金髪に驚愕する椎名に対し、最早ライバルでも敵でもないことを知らしめるため、既に付き合っていますからと伝え、勝利宣言をしたのだった。
女の戦いに終止符が打たれたその夜、ラブリンは雨の帰り道である物を捨て、またアクセルを踏み込んだ。
ラブリンは幸子がイカれた本性で迫って来ても、まだイカれたままだった。
加工前の彼女と愛し合っていた、ヒーローだったと自作自演を肯定するが、早くも加工品に見切りをつけ、しれッと学校から去るつもりでいた。
だが、幼少期の恐ろしいトラウマになる事件前の過去のまともな自分が、ほんの少し残されていた。
子供の自分に不法侵入レイ〇を咎められても、加工品になった相手が悪いんだと言い返す一人芝居。

そんな異常者が出来上がってしまったのは、全てを放棄して息子にトラウマまで植え付けてこの世からさよならしたママのせいだった。
そんなママを今でも異常に愛している究極のマザコンラブリン。
しかし、最早心の中のママも異常な息子を責め立てる側に回っていた。

ラブリンは翌日から無断欠勤が続き、行方知れずになった。
幸子は日々ラブリン宅に訪問し、帰りを待ち侘びていたが連絡も一切無し。
マルにも付き合っていることを懐疑的な目で見られていたが、そう遠くない未来に二人の愛の結晶を生み、結婚するのだから親友の心配はいらぬお世話だった。

だから風が冷たくなってきても、夜は全裸で彼が這い出てくるのを待ち続けた。
学校にラブリンがいないことが当たり前になり、就職だ進学だと騒がしくなり、やがて桜が卒業生を送り出す春が訪れた。
それぞれがそれぞれの大切な人と悲しみと喜びを共有している中、お腹の大きな幸子はマルの晴れ舞台を祝うために久しぶりに母校を訪れた。

一方、ラブリンは…
感想
ホームルーム8巻にて完結です。
面白度☆8 異常度☆9
まさに恋は盲目、それか稀代の極悪犯を崇拝するように異常さにこそより惹かれたのかも知れませんね。
とにかく、お互い他の人は考えられないベストカップルでした。



































